UROP三回目

先週金曜日は3回目のUROPに行ってきた。
UROPとは以前の日記で書いたとおり、駒場にある生産技術研究所の希望する研究室で「学部生が大学院生と一緒に研究や実験をする」というものである。

UROPとして僕は渡辺正研究室に所属している。ここの研究テーマは「光合成に関与するクロロフィルという分子とその変異体の構造を調べることで、光合成の仕組みを知ろう」というものだ。

ところで、僕がこの研究室を選んだのはもちろん研究内容に大変興味がわいたからだが、実はここの研究室の渡辺先生は、化学グランプリの副委員長だった…ということをあとから気づいた。
確かに思い返してみると、先生と面接したときに「どこかで見覚えがあるなぁ」とまでは思ったのだが(笑)、まさか高校生の時にお世話になった先生とは。。。
これを知って、研究室の方たちとさらに親近感を持てたことは、うれしかった。
しかも、化学グランプリ本戦でもらった白衣を、気兼ねなく堂々と着れるので、白衣を新たに購入せずに済んだ。
(胸ポケットに目立つように化学グランプリと書かれているので、恥ずかしさもあって実は着ることに少しためらいがあったから。)

今研究室全体での研究が次のテーマに移行しつつあるらしく、指導教官の先生方とともに手探りな状態である。
僕が夏休みまでテーマとするのはクロロフィルCを持つ生物の光化学系の内部の分子構成を研究するものである。
そのために様々な物質をHPLC(*1)に通して、性質を調べようとしている。

これまではずっとクロロフィルaを利用していたのだが、前回初めてクロロフィルcを分析にかけた。
しかし、うまく分析機で分離ができなかった。
なので、まずは分析機の調整が次回の課題になりそうである。
ちょっと面倒なことになりそうだ。


(*1)高速液体クロマトグラフィー:分子をカラムという障害物の詰まった管に流すことで、物質ごとのカラムの流れやすさの違いから、物質を分離、検出しようという機械

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