Archive for 8月, 2008

2008.08.19 火曜日 [ Latest News, 旅行]

自転車旅行

明日(8/20)から三泊四日で自転車旅行に行く予定だ。
メンバーは五人で春休みに行ったメンバーと同じで、高校時代の塾での友人(僕も入れて三人は同じ大学)で行く。

前回の旅行の際には、メンバーのうち一人、S.Yが旅行前日に自転車でブレーキをかけた際、後輪がロックしてドリフトしてしまい、どこかに後輪を当ててしまったらしく、ホイールが歪んだ。
ホイールが歪んだまま走行すると、ブレーキパッドが当たって常にブレーキがかかったままの状態。
そんな彼はその状態を「オートブレーキ」と、命名しながら、その苦境をむしろ楽しむかのような意気込みであったのか、修理せず無理して走った。
下り坂でも減速する自転車とは、まさに「オートブレーキ」!?
(その場に居合わせた四人から見れば彼の自転車のスピードの遅さにはあきれるほどだったわけだが。。苦笑)

しかし、無理して走ったものの今度は熱でタイヤチューブがパンク。
そこでやっと諦めて、ホイール交換というハプニングに陥ったのである。
(春の地点でこれを書くのはあまりに恥ずかしかったが、もうじき時効だろうと思い書いてみた)

今回の旅行もハプニングが起きるかもしれないことは想定している。
(出来れば起きてほしくないわけだが。。)
ということで、自転車屋さんには「一日200kmほどは頑張れば行ける。」とアドバイスされたものの、ゆとりを持って移動距離を130km以下にするようにした。

はじめ3日で目的地浜松に向かう。
1日目 集合→(国道246)→御殿場
2日目 御殿場→(国道246)→沼津→(国道1)→富士→(国道1)→清水→(国道1)→静岡→(国道1)→焼津
3日目 焼津→(国道150)→御前崎→(国道150)→浜松
というルートを予定している。
そして4日目は浜松観光をしたのち、輪行袋に自転車を積みこみ、青春18切符とともに鈍行で東京に帰る。
輪行袋を用いるのも今回が初めてだ。

何とかケガ無く、ハプニング無く旅行を終わらせたい。
帰宅したら写真をいくつかサムネイルにしてアップしたいと思う。


にしても、9月上旬は学校のテストなのに、この調子では本当に危ない。。。

2008.08.18 月曜日 [ Latest News, サイエンス]

物理チャレンジ(フィジクスライブ 後日談)

別の企画として、岡山天体物理観測所の方とその観測所に併設されている岡山天文博物館の方が、4D2U(4次元デジタル宇宙シアター)という展示をしていた。
これは宇宙の星々をコントローラーで操作することで様々な角度から3Dで見ることができて、違う時間(何億年も前)の様子も見ることのできるという上映会(というより講演会に近い?)だった。
つまり空間の3次元と時間の1次元を足して4次元(4D)という名前が付けられているのである。

実はフィジクスライブの偏光実験の説明のために、この展示を担当された方から3D映像を見るための立体メガネ(偏光板サングラス)をお借りした。
おかげさまで偏光板サングラスは様々な議論を生むきっかけともなり、本当にお世話になった。

…のだが、偏光板サングラスを返し忘れた。
3日目は岡山天体物理観測所と岡山天文博物館の見学会もあったのに、うっかり返し忘れ、その晩にあった交流会でも担当者と会う機会があったのだが返し忘れた。


後日、フィジクスライブを担当される岡山大のM先生経由で担当者の方の連絡先を伺い、メガネを返却(郵送)したい旨のメールを出した。
迷惑をかけてしまったと思い、当然返送するものだと考えていたのだが、今日担当された方からすぐにメールの返信があり、
「国立天文台の方とも相談し、(中略)物理チャレンジなどの物理教育に活用していただくことを条件に、譲渡することにいたしました。さまざまな物理教育の活動の場で、ご活用いただけたら幸いです。」
とのこと。
譲っていただくつもりは全く無かったのだが、思いがけないメールに驚いた。感動した。

そして、自分は今後も物理チャレンジを筆頭に物理教育に携わらなければならない、という責任感(おおげさ?)を感じ、頑張ろうと思った。
高校生までは人に教えてもらうだけの立場だった。だが、大学生になった今、(まだまだ青いながらも)、逆に教える(伝える)側として努力していかなければならないと感じた。

最後になったが、メールをくださった岡山天文博物館のK先生、岡山天体物理観測所のT先生、本当にありがとうございました。また岡山に行く機会があれば個人的にお会いできたらうれしいです。



(PS今は画像加工する時間がないが、また自転車旅行(下参照)から帰宅したらフィジクスライブの写真を掲載予定。)

2008.08.17 日曜日 [ Latest News, サイエンス]

物理チャレンジ(フィジクスライブ)

倉敷から帰ると、宿舎でフィジクスライブというものが行われる。
僕ら八王子組(IPhO日本代表選抜合宿@八王子の参加者)の最も楽しみにしていた企画。

フィジックスライブとは初回の物理チャレンジから行われている企画である。
まずは大会本部でチャレンジ副委員長N先生から伺った裏話を。


国際物理オリンピック(IPhO)では、受験者は試験以外にエクスカーションというものがある。
具体的にははその国の観光をしたり、他国の選手との親睦を深めるという目的でゲームなどをしたり、有名な物理学者などの講演を聞いたりするものだ。
そのエクスカーションを真似て物理チャレンジも試験以外に講演や親睦会などが開催される。

初回の物理チャレンジ@岡山では講演会を3つ用意していたらしい。
しかし、そのうちのひとつの先生が物理チャレンジに参加できないとのことで、そこだけ予定がぽっかり空いてしまった。とは言っても大会直前の事だったらしく、新たに別の先生に講演会を依頼するわけにはいかない。
そんなとき、委員会で発案されたのが「フィジクスライブ」だったらしい。

フィジクスライブとは、現役の物理学者や物理を専攻とする人が高校生に自分の研究をわかりやすく説明したり、実験を見せたりするというもの。
行ったことはないが、たぶん物理学会でもこのようなパネル展示をしているのではないかと思う。

初回のときには、或る先生は研究室から実験装置まで持ってきてしまったらしい。(走査型電子顕微鏡だったっけな?記憶が曖昧。。)
しかし、参加者には盛況だった。

なにせ、現役で物理(Physics)をやっている先輩たちが自分の目の前で生き生きと(livelyとも言うべき?)、物理が大好きな中高生に物理の面白さを語るのである。
普段見ることのできない物理の先輩と間近で、しかも何人もと話すことができる上、高校物理と全く違う物理を味わえるのだ。

僕が初めて参加したのは第二回物理チャレンジからだ。
最初、大会の案内を読んだとき、「フィジクスライブってなんだろう?講義でもやるのかな?」などと考え、どのような企画なのか全く分からなかったのだが、いざ参加してみるとあまりのすごさに圧倒された。
周りの学生も同じように感動している様子を察せた。
企画のまわりでは、いろんな先生にあれこれと質問する。
そうこうしているうちに、先生も交えた参加者同士の議論が始まったりもする。
その場で初めて会う人ばかりだというのに。。

フィジクスライブで一緒に議論した人とは結局その後にまた話す機会があったりして、それがきっかけで友人になれた。(東大で一つ上のS.Oさんともここで議論して、結局知り合いになった一人である。)



第三回物理チャレンジ(@筑波)でのフィジクスライブも面白かった。
岡山大会の時は宿舎でフィジクスライブが開催されたが、筑波大会では宿舎でなく筑波大学でフィジクスライブが開催された。
だから、直接研究室見学という企画もあった。
研究室見学の場合、準備する側は慣れているから楽かもしれないが、やはり大学の先生と議論、という機会が得られない点、そして場所が宿舎でないため、岡山大会の時のように夕食後も会場に戻って先生と再び夜中まで議論、ということができなかったことなどが、少し残念だった。
来年は再び筑波大会になるので、この点は考慮すべきだと思う。



しかしなんだかんだ言っても、これまで僕の参加した二回にわたる物理チャレンジの中で一番印象的で面白かった企画は迷うことなくフィジクスライブと言える。

そんなフィジクスライブに、今年の物理チャレンジは発表者側になって参加することになったのである。
相手は中高生といえども、ほとんど年齢が近い。
だからこそ八王子組のメンバーも気合いを入れて準備をしたわけだ。
テーマは偏光。(あとD.NとS.TはIPhOの経験談を話した。)以前の日記にテーマの羅列がされている。
興味のある人は参照してください。


今年のフィジクスライブは、他にも岡山大学院の学生スタッフの方々が、4人ほど大学生活、大学院生活、自分の研究についての講演会をされるなど、学生スタッフが企画を出す数が多く、ひょっとすると過去四年で一番大規模なフィジクスライブだったのではないだろうか。
僕たちが取り組んだ偏光の企画にも何人もの高校生(や先生とスタッフ)が見に来てくれて、さまざまな議論をしながら盛り上がった。

散乱光の実験では、光源に用いたレーザーポインタがもともと偏光していたことに気付かないで議論していたら、実験がうまくいかず、困ったこともあった。
すると他の先生方がすかさずMyレーザーポインタを鞄から取り出して一緒に実験したりもした(笑)が、やはりレーザーポインタの半導体レーザーは偏光してしまうらしい。
(準備段階ではHe-Neレーザーというものを使っていたので、光源自身は偏光していなかった)

予想以上の聴衆の食いつきに、全員に説明しきれない(説明する人は7人もいたのに。。。)「うれしい」状況だった。
次回以降、説明をうまく流していくやり方を検討しなければいけないことに気付かされた。



ところで、7人と言ったが、実は2日目から八王子組が一人増えた。
八王子組同期のT.Tくんだ。
京大の一回生は期末試験が4日まであったため、そのまま物理チャレンジに直行したようだ。
しかし、何を思ったのかはじめに向かった先は閑谷(第一回、第二回の開催場所)。
今年は、同じ岡山県だが開催場所は倉敷。

彼は閑谷に着いてからその過ちに気づいたらしく、急いで倉敷に折り返したようだ(笑)
宿舎に到着したのは結局他の生徒が倉敷観光から帰ってくるわずか前だったらしい。

それでも彼は30分くらい偏光の実験の内容を説明したら殆ど飲み込んでくれたようで(これはすごい)、一緒に説明&議論に参加してくれた。
僕たちは去年のIPhO選抜合宿(2007年3月)以来久々に会ったわけで、いろいろおしゃべりをしたかったわけだが。でも、まずはフィジクスライブのことを精いっぱい頑張った。
もちろん、夕飯の後も議論は続き、本当に充実した行事だった。


フィジクスライブの後にスタッフ会議があったのだが、そこで学生のフィジクスライブの反応を班長が発表しあったところ、圧倒的に岡山光量子科学研究所のN先生の展示が人気だったらしい。
悔しいとは思ったものの、確かに彼の展示は本当に面白かった。

午前中、理論試験が開催されている間に大会本部でN先生から直接展示内容を見せてもらい、これは面白い、と学生スタッフが悔しがっていた(?)わけだ。
彼は同時に二つのテーマを発表した。
ひとつは、ブラックホールに巻き込まれる光について。
      相対論の内容もわかりやすく説明していたのがすごいと思った。
二つ目はカオス系(複雑系)について。
      僕はカオスについてしっかり勉強したことがないのでよくわからなかったが、
      東大(駒場)で現代物理学という講座  (学習院T先生の授業。主にカオス
      についての講義らしい)を履修した何人かは、なるほど、とうなずいていた。

僕でもわかったこととしては、PCの画面をカメラで撮影して、その映像を再びPCの画面で表示するというもの。
単純な合わせ鏡と違い、PCでやると様々な電気的なノイズ(雑音)が入り込むため、そのノイズが増幅されて、現実の映像と関係のないパターンが突然画面に表示される。というもの。
つまり、わずかなノイズがあるがために、ノイズがない場合に予想される結果とはまるっきり異なる結果が生じてしまうこと、なのである。
これを議論するのが複雑系とか非線形な力学とか呼ばれる学問なのだろう。(←勉強したことがないのであまり正確ではないかもしれないが。。。)



さて、議論には盛り上がったのは良かったが、フィジクスライブの会場を出て、中高生が交流の場として用いる談話室にひょっこり遊びに行ってみたら、中高生の輪に取り込まれた。(笑)
すぐに抜け出そうと思ったものの、話が盛り上がり抜け出せない。(笑)
やはり、世の中は複雑系だなぁと実感。(つまり将来が予測できないということ。)

結局その後、二日目から物理チャレンジに来たT.Tくんとお風呂に入ったのは午前2時を過ぎてからのことだった。
そういえば、D.Nくんともお風呂に入るはずだったが、談話室にいることを告げ忘れたので、先に一人でお風呂に入ってしまったらしい。
悔しながらの彼のコメント
「大浴場、ひとりで独占出来て爽快だった」

あー申し訳ない。ちゃんと談話室に行ったことを連絡してあげればよかったなあ…。


その後、二日目の夜は大会本部で寝た。
起床6時。
体が痛かったのと、やはり部屋で寝た振りしないと班員に迷惑かけるかなぁとおもい、意味もなく部屋に行く。
眠気をこらえつつ、二度寝しないようにごろごろしながら起床時刻、6時半を迎える。
朝にD.Nくん(彼とともに班長をしている)にそのことを話したら、笑われた(笑)

眠気がピークを越すと、人間わけわからないことをやるのだと実感した瞬間でもあった。

2008.08.16 土曜日 [ Latest News, サイエンス, 旅行]

物理チャレンジ(二日目後半)

倉敷見学。
国際オリンピックでもエクスカーションと言う観光行事がある。
つまり、採点する先生方が苦戦している間に生徒は遊ぶ、というわけだ。

まずは大原美術館に到着。
館長が直々に講演をされた。
科学をする人は、きまって芸術や音楽も好きだ。ということについて熱く語られた。
芸術や音楽はロマンがなければならないが、同様に科学もロマンである。とのことだ。

ふむふむ。

初め、美術館の方が講演されると聞いて、何を話すのだろうかと思っていたが、予想外の内容で、驚かされたし、芸術と科学の関係性を再び深く感じさせられた気がする。

残念ながら、館長の後の美術館の方の講演は、前日の疲れと暑さでダウンしてしまった。。
(木造の立派な建物であるが、仏閣の法堂に似た建物なため外との仕切りがなかったため)
本当に残念だ。すみませんでした。

さて、気を取り直して空調の効いた展示室内へ。
私営の美術館なのに収蔵品数が多い。
いくつか(特に抽象画)は頑張ってみたもののよく理解しきれなかったが、それでも十分に楽しめた。
でも、絵を見てもパッとしない点は多い。
音楽は音楽に関する知識も増えたからか結構聴く耳が、昔よりは肥えてきた感じはするが、絵画については殆ど成長がない。
これからも、たくさんみてみる目を肥やせればいいな。と思った。

しかし、今回の大原美術館見学はじっくり絵を見すぎて他の班員を待たせてしまい、迷惑をかけてしまったようだ。
すみません。(←倉敷観光は謝ってばかり?)

そして、倉敷観光。
しだれ柳が風景を大変魅力的なものにしていた。
でも、やはり外は暑くて班員はダレていた。
ソフトクリームでも買っておけばよかったと後悔。

班員が鯉の餌を買っていた。
おかげで鯉はたくさん餌を食べすぎて満腹になっていたようだ。(笑)

宿舎に戻った後はフィジクスライブ。
さてさて、結局フィジクスライブはどうなったのでしょうか。
これ以降についてはまた次回に!(どこのテレビ番組じゃい。笑)

2008.08.15 金曜日 [ Latest News, サイエンス]

物理チャレンジ(一日目後半~二日目前半)

前回の続き
(←物理チャレンジでのことを時系列に沿って書いていくとしたとき、この日記更新の頻度では4日目の話を書くまでに至るのだろうか。と心配。笑)

まずは前回に載せなかった写真を一つ。
列車内でヤコビアンを導く
夜行列車でn次元極座標表示のヤコビアンを出そうとしているY.Tさん。ちなみに後ろの赤い服はD.Nくん。

【一日目後半】
物理チャレンジ一日目は、生徒や学生スタッフ同士の懇親会として、立食パーティーがあった。
その立食パーティーののち、杉谷愛という女性がヴォーカルをやるバンドがやってきた。
彼女たちは岡山出身らしい。
あまり(というよりも全く)ライヴというものを経験したことがなかったもののすごい楽しかった。
音楽が好きなんだなぁと再び実感した。

今回、歌手をチャレンジにお呼びするのは初めての試みであったが大成功だった。
事務局の方々に感謝している。
来年も期待♪

しかししかし、どちらかというと学生スタッフのほうが参加者以上に盛り上がっていたかもしれない(笑)
(もちろん高校生たちも見かけによらず?すごい盛り上がっていたのだが、それに負けずに僕らも盛り上がっていたということ:笑)

そして、その後部屋に戻り就寝。

かと思いきや、スタッフは大会本部(場所としては宿舎の大きな宴会場)でスタッフ会議。
詳細は言及しないがさまざまな観点において綿密に作られているな、と感じた。
去年まで(ふらふらっと)物理チャレンジに参加していたが、今回スタッフとして参加してみて、やはり裏方が大変しっかりしているからこそ成功する大会だと改めて感じた。

スタッフ会議終了後、僕ら(八王子組の学生スタッフ)はそのまま大会本部に残り、翌日のフィジクスライブの準備、そして大会参加者/スタッフ対象のニュースレターの発行をした。
このとき、学生スタッフの持ってきたPC三台(うち一台が僕のPC)が並んだ。(ほかに先生方のPCを含めると大会本部には多くのPCが雑然と並んでいたわけだが。)

フィジクスライブの準備とは、参加者向けの宣伝ポスターの作成である。(レジュメは前日に大学の自治会室で印刷してあった)
A3で製作したのだが、ほとんどは出発前に学校で作ってあったのですぐに印刷することができた。

一方ニュースレターは大変だ。
初日の出来事と写真をまとめてポスターにしなければならないからだ。
こちらは、大変手間取った。
いろいろと手間取ることもありながらも午前2時に印刷終了。
印刷して、ロビーにある掲示板にニュースレターの掲示して、やっと睡眠できた。

一緒にニュースレターをつくったT.HさんとS.Tくんは本部で寝たそうだが、僕は部屋に戻ることにした。
でも部屋は真っ暗。班のみんなは睡眠中。
しかも布団を敷き忘れた(苦笑)

でもやはり本部で寝るのはいやだったので、とりあえず部屋の隅の畳の上でバスタオルを敷き、突っ伏して睡眠。



【二日目】
6時45分起床。
一緒に学生スタッフで同じ班をもったD.Nくんに起こされて目が覚めた。眠い。

理論試験開始直前
写真は理論試験開始直前の様子

朝食を食べたのち、高校生は理論試験開始。
試験時間は8:30-13:30
理論試験は運良く試験監督の担当が入っていなかったので、5時間ゆっくり睡眠時間に充てられると思っていたが、浅はかであった。
試験開始後、歯ブラシを取りに自室に戻ったところ、部屋は清掃中だった。
とりあえず部屋に入ることはできたのだが、ごろごろして睡眠するには気まずい雰囲気。。
手短に歯を磨いたら、そそくさと部屋を退散する。(笑)

仕方ないので大会本部へ。
本部担当のスタッフ2人(S.T,T.H)を含め学生スタッフは今日のニュースレターを作成。

ニュースレター編集中
写真はニュースレター編集中
さて、僕はどこでしょう?笑


ちなみに服が一緒なのは、大会で支給されるもの。
毎年、違う色のTシャツが生徒スタッフに配布され、それを着て全体の集合写真を撮ったりもする。
(一昨年は白色、昨年は青色)
あまり普段着としては使えないが、あれを着ることで全体のまとまりが生じる感じもする。

ニュースレター第一号
これはニュースレターの第一号。
一日目の内容が掲載されている。
現在作っている第二号を含め、結局第六号(大会期間内に作り終えたのは第五号まで)まで作られた。
これらはのちにCDに焼かれて参加者全員に配布される予定だ。

さて編集会議では、どういう内容にしようかー。としゃべっているところへ、T.S先生が、
「もしよかったら、今日の理論試験問題といてみないか?」
とのこと。
みんなどんな問題が出題されているのか気になっていたところだったので解くことに。
「ついでだから問題講評をニュースレターに載せよう」
と、誰だかの発言。
賛成多数(全員)で可決。(笑)
分担して問題を解くことに。

今年の理論試験の題材も面白い。
でも、難易度は去年の物理チャレンジ以上。
高校生のうちはあの難問をがむしゃらに解いていたわけであるが、大学生になった立場からみると、やはり問題の題材は高校範囲を大幅に超越している。
しかし、誘導に従えば高校生も問題を解けるように工夫されている。
僕は大問一の特殊相対論についての問題を解いたが、他の問題も今度チャレンジしたい。

その後、いくつかの点について問題の内容についての議論があった。
特に、問題文の誘導に誤解を生みかねないものをY.Tくんが指摘していた。
おみごと!

他には問題作成担当した先生方にインタビューをしてそれをニュースレターに掲載した。

問題講評は(一部適当に書いてしまった面もあるが)試験終了2分前くらいに、宿舎のフロントの掲示板に掲載することができた。
それなりにたくさんの人に目を通してもらったようでうれしかった。

2008.08.14 木曜日 [ Latest News, バイト]

質問チューター(物理)のバイト

13,14日は高校時代にお世話になっていた塾(S)に質問チューター(物理)のバイトに行った。
このバイトは「中高生が自分のわからない問題などを質問しにきたら、その解き方を教える」というバイトである。

チューター室には数学、物理、化学の担当のチューターが何人か待機している。(シフト制)
質問が全然来ない時間帯もあり、その場合は、自分の勉強をしたり、チューター同士でおしゃべりしてもOKなので、楽と言えば楽な仕事である。また皆、同じ塾出身なので、共通点も多く楽しい。

でも、時間帯によっては質問が押し寄せてくる(笑)
特に化学専属担当のチューターが少ないのに、化学の質問(しかも本質的な質問)が多い。
たまに、僕が答えたりすることもある。
確かに高校化学はパズルゲームのようで面白いなぁ。とつくづく感じる。

しかし、先輩のチューターによると高校化学の能力は放置しておくと1年もしないうちに失われるらしい。
教養としてちゃんと維持しなくては。。。

2008.08.12 火曜日 [ Latest News, サイエンス, バイト]

科学技術館 サイエンス友の会

きょうは、科学技術館のサイエンス友の会の実験教室で実験補助のバイトをした。
科学技術館に行くことはとても久々(といっても1か月前にも行ったが。。。)で、やはり小学校のころから行っていた場所であるためかとても懐かしい。
それにしてもサイエンス友の会の実験教室に行ったのは何年振りだろうか。
小6(中1だったかも?)以来行ってない気がする。
もちろんレオナルド・ダ・ヴィンチ教室という、自由に研究、製作をすることのできる教室にはよく遊びに行っていたのであるが。

今回の実験教室は「化学反応の基礎」というもので、サイエンス友の会に入会したての小学3,4年生が主に参加していた。
メスシリンダーや上皿天秤,アルコールランプ(とマッチ)の使い方を教えた上で、あらかじめ用意しておいた溶質を推定させるという実験だ。
具体的には、(生徒には秘密にしておいた上で)塩化ナトリウム水溶液とブドウ糖水溶液を用意し、BTBで液性を見て、硝酸銀試薬で塩化物イオンを見て、最後にベネジクト液で還元性をもつ糖検出をさせ、そこから溶質を推定するという流れである。

で、最後は(普段は絶対にやってはいけないが)「特別試行」と称して溶液をなめさせて授業終了。


実験教室の後、先生方としゃべったり、科学技術館の展示解説のインストラクターと燃料電池の話をした。
インストラクターの方が今度小学生対象に20分で燃料電池の仕組みを説明することになったらしいのだが、20分でどこまで説明すれば納得してもらえるのか、という相談だったわけだが。
結局、どのように説明すればいいかについて、ちゃんとした結論は得られなかった。
燃料電池の仕組みって小学生にとっては難しいもんなぁ。。

2008.08.10 日曜日 [ Latest News, サイエンス]

物理チャレンジ(一日目前半)

サンライズ瀬戸を見送った後、前泊している物理チャレンジの委員長、副委員長の先生や事務局の方とともにホテルで朝ごはんを食べた。バイキングだったし、前日は軽食しか食べていなかったので、たくさん食べた。というよりも食べ過ぎた。

4人とも寝不足だったが、風邪気味なD.Nくん以外は先生方と岡山城見学に。
(↑後に気づいたことだが、ここで睡眠を取らずに無理をしたことが、結局物理チャレンジ全体の寝不足に直接的につながっている。次回からは気をつけよう。)


【10:30】
岡山城見学から帰ったら一度荷物を預けさせていただいたホテルに寄って、スタッフの集合場所に向かった。
2年前の物理チャレンジと同じ集合場所であるが、歩きながら昔を思い出し、郷愁に浸る。

その後自己紹介、打ち合わせ等があり、12:30ごろから参加の中・高校生が到着し始める。
自分の班員の名前を覚えるのに苦戦した。


【13:30 開会式開始】
委員長の開会宣言に続き、国際物理オリンピック(IPhO)の結果報告(金1,銀1,銅1,入賞2)があった。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
そういえば、日記に書くのを忘れたが、先日7月19日はIPhOの結団式(壮行会)に行った。
そこで、沢山の先生方とおしゃべりをし、オリンピック代表者とも知り合いになることができた。
今年はベトナムのハノイで大会が開催されたのだが、去年の問題の雰囲気と全く異なり、
理論問題は厄介なものが多く、全体的に苦戦を強いられたようだ。
そのような逆境の中で日本代表5人は奮闘し、全員入賞以上に入れたのは素晴らしいと思う。
来年も期待しよう。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ということで、IPhO報告の後は毎年お楽しみな講演会。
今回は杉山直先生(@名古屋大学)という方がいらっしゃった。

テーマは宇宙の進化論。
最近は、観測技術の向上が昔の宇宙を直接的に調べる手がかりとなっていることについて述べていた。
確かに、2006年のノーベル物理学賞の受賞はCOBE衛星という宇宙の奥深く(百億年以上昔)から放出される電波の揺らぎを観測したことが、授賞理由だったのは僕も鮮明に記憶している。
やはり、観測は宇宙論を強固なものにしていくのに欠かせないらしい。

杉山先生の話もCOBE衛星の話になった。
COBE衛星の受賞者2人は、熾烈な権力抗争の中で勝ち抜いた二人であることを言っていた。
(高校生対象の講演会ではタブーな内容にも感じるが、高校生に現実を見せない講演などよりは断然よかったかも知れない。)
いやいや、研究の世界は競争が熾烈だな。と感じた。

質問もたくさん飛び、やはり選ばれた物理好き100人集めると場の雰囲気が異なるなぁと実感した。
講演会の内容自体はほとんど知っていることであったのである意味つまらなかったが、その講演を真面目に聞く高校生の姿に感動していた。
学問としての物理を愛しているんだな。と実感した。

後はアトラクションがいくつかあった。

その後の立食パーティーは宿舎に移動してからであった。
振り返ってみると今回の物理チャレンジはバイキング形式の食事が多く、全体的に食べ過ぎたようだ。

立食パーティー以降のことはまた後で続けて書くことにする。

これからちょっと新宿の自転車屋さんに行く用事があるからだ。

2008.08.09 土曜日 [ Latest News, サイエンス, 旅行]

物理チャレンジ(零日目~一日目早朝)

さて、今回の物理チャレンジは長かった。
というよりこれほど酷い睡眠不足に陥ったことは初めてだった。

0日目(8月2日)
この日はフィジクスライブ(前日の日記参照)を一緒にやる、東大のメンバー3人とともに夜行で岡山入りを決行することになった。
14時に駒場(東大駒場キャンパス)で集合予定であったが。。


【13:45 出発】
この地点で集合予定時刻に間に合わないことが判明。
どうせ遅刻するのだからと、急がずに駒場に向かうことにする。


【14:30 駒場着】
気づいたら待ち合わせ場所が生協書籍部理学書コーナーになっていた。
書籍部は寒かった。
僕が到着した時点ではまだD.Nくんは到着していなかった。
もともと夜行までの時間に余裕がありすぎなのでゆっくり来ても全く影響がないわけだが。

書籍部で一緒に行く2人と話をしていると、またまた八王子組(IPhO代表候補だった人たちのこと)で、同学年の一人、T.Dくんに遭遇。
どうやら彼は数学のシケタイ(試験対策委員)で、シケプリ(試験対策用補助プリント)を作っているらしいのだが、ひとつ導けない問題があるとのこと。
「いやぁ、n次元極座標表示でのヤコビアンが導けないんだよねぇ」(詳しい内容は略)
ぇ、ヤコビアンはまだ一年生ではやらないだろ。。。(笑)
などと言いつつも数学談義で盛り上がる。

そうこう話をしているうちにD.Nくん到着。
その後フィジックスライブで必要なレジュメ、ポスターなどを製作し(本当はもっと前もってやるべきではあるが。。。)18時ごろ駒場を出発し、東京駅へ。


【19:00 東京駅到着】
列車の発車まであと3時間。
「発車まで統計の授業2コマ分も待たなければならないのか。大変だ。」
などと話をする。
(※駒場の統計の授業はいくつかあるが4人の選んだ教官は同じで、その授業は定理の羅列にすぎず面白みがないということで有名)


【21:30 ホームに出る。】
たくさんの乗客がそれぞれ大きな荷物を抱えながら整然と列を作りホームで電車を待つ。
夜行列車に乗るといつも見るおなじみの光景だ。


【21:55 サンライズ瀬戸号/出雲号到着】
「やっと岡山への移動の半分が終わった」
というのも、集合は14:00で、岡山到着6:27で、総移動時間としては16時間。
そのうち東京出発の地点でもはや集まってから8時間が経過しているわけである。

われわれはサンライズ瀬戸号の4号車へ。
僕は2年前の物理チャレンジの帰り道に一度サンライズ瀬戸号に乗っているのですました顔をして乗車したわけだが、残り3人は予想をはるかに上回る車両のきれいさに興奮している様子。
まぁ、そりゃJRになってから作られた新しい車両だもんな。。

電車はゆっくりと出発。
「慣性力(発車の際、電車後方に引っ張られる力)はわずかに働くように感じるけど、まぁ車内を慣性系(慣性力のない空間)とみれば、僕らが静止してホームが勝手に横に動いているように見えるわけか。」
などとわけのわからないことを言って出発。
気づけばあっという間に横浜着。


【22:30 フィジクスライブの実験ネタ仕込み開始!】
(発車待ちの3時間にやっておくべきだったと後悔。)
途中からは周囲が寝始めたのでラウンジへ。


【2:00 就寝】

【6:00 起床】
初日から目覚ましなしで4時間睡眠とは相当頭がおかしい(笑)
僕は起床したらいくらか車内の写真を撮影した
一方Y.Tさんは、おもむろに紙とボールペンを取り出し、前日尋ねられたヤコビアンの問題を解き始める。(笑)

さて、以下に夜行列車関連の写真を載せる。

サンライズ瀬戸号からの日の出
左図はサンライズ瀬戸号から見た日の出。
受験以降、久々に日の出を見た気がする。


サンライズ瀬戸号車内,窓側から廊下側を見る
室内の様子。
乗車したノビノビ座席は、左右の乗客との間には一部壁がない部分がある。
しかしその分、車内は広々とした印象を受けるし、相互監視のために防犯にもつながっているのだろう。


サンライズ瀬戸号車内,窓横に取り付けられた読書灯,室内灯
窓枠の左上にある二つの明かり。
室内灯と読書灯がある。
2時過ぎてから本を読んだりもしたがその際は読書灯だけを点けていた。


サンライズ瀬戸と出雲の切り離し,切り離し前
岡山駅ではサンライズ瀬戸号(高松行き)とサンライズ出雲号(出雲市行き)の二つが分離される。
連結部分の切り離しは全自動で行われた。
はじめに貫通部(蛇腹のところ)が自動的に格納され、その次に連結部のロックが解除された。


サンライズ瀬戸と出雲の切り離し,切り離した瞬間
連結部が切り離されれば先にサンライズ瀬戸号が発車する。
これは連結部が外れた瞬間。

切り離されたサンライズ瀬戸号,高松に向かう
サンライズ瀬戸号を見送ってから、ホームを後にした。

2008.08.08 金曜日 [ Latest News, サイエンス]

帰宅!

今年の物理チャレンジは、人生で一番長く感じ、そして疲れた。(笑)
物理チャレンジ自体は8/3~8/6の三泊四日で、倉敷を主会場にする大会だったが、前日の夜行で行き、最終日の翌日はついでに広島まで足を延ばして観光した。

今年は元IPhO代表の三人(Y.TさんT.NさんD.Nくん)とともに、(僕だけ代表候補止まり(汗))
物理チャレンジでは中高生を先導する班長をやり、また二日目夜のフィジクスライブという出し物にも参加した。
フィジクスライブとは、大学生・大学院生や、大学の先生方がそれぞれ実験の演示や講演などをし、参加者はそれぞれの出店を回りながら興味のある出店について質問したり、議論したりしながら中高生の物理の視野を広げ、親睦を深めるという目的のものだ。

僕らは物理チャレンジOB兼学生スタッフとして、「偏光」に絡んだ実験を出店した。
ある程度物理をかじった人にとっては、偏光とはつまらない、些細なものに感じるかもしれない。
しかし、実際には偏光という分野は充分に奥行きが広く、光のような横波にしかありえない面白い現象が含まれているのである。
記録のついでに細かい偏光実験の内容を箇条書きにしておく

・直線偏光とは? 偏光板を何枚か重ねる。
・偏光板の古典物理学的な(⇔量子論を用いない)仕組みの説明と偏光板を実際に作らせてみる
・反射光の偏光(ブリュースターの法則、偏光板サングラスの仕組み)、
 散乱光の変更(空の偏光、チンダル現象の偏光)
・液晶の偏光(電卓の偏光板を裏返す、PCの液晶の偏光)
・3D映像用のメガネ(直行した二偏光板)
・複屈折物質と楕円偏光
・光弾性
・1/2波長板による直線偏光の偏光面の回転
・1/4波長板による円偏光
などなど。

結局当日の出店では他にも一緒に代表選抜合宿に出た(S.TくんT.Tくん二人)の協力もあり、これだけのたくさんの実験の説明ができた。
ただ実験の数が多すぎて、説明が不完全になってしまったのが残念だった。
来年以降はもっとしっかりと説明の割り振りなどもしたいと思う。
今日は忙しいのでまた今晩か明日に続きを書きたいと思う。