Archive for 9月, 2008

2008.09.23 火曜日 [ Latest News, サイエンス]

物理チャレンジ(三日目の続き)

近況報告するものが日記のはずなのに、なぜだか一ヶ月以上前の内容を入力している。
最近もいろいろ面白いこともあったので、できれば二段構成で書いていきたいところ。


前回の日記で書き忘れてことがあるので、そこから書き始めることにしよう。

実験試験は試験監督を二回やったが、その際にトイレについていくこともあった。
そこで突然、(連れて行った)高校生に、
「先輩ってS○G(塾)出身ですよね?」
と話しかけられた。
まぁ、そりゃそうなんだけど、今は試験中だしなぁと困惑。
でもここは公正さを優先したかったので、「試験中です。」ときっぱり断った。
もちろん彼には他意はなかったと思うが、ここではっきりと断っておいたのは良い選択であったと思う。
ただ、名札を見て名前を覚えておいてあげるのもよかったかも知れない、とあとから思ったが…。
※僕が出身塾の合格者座談会に出席したことや、広報誌のいたるところに(座談会を含め)写真が載っているところ、またその塾でバイトをしているために後輩に顔を覚えられていたのかもしれない。

後日、チューター(質問に答えるアルバイト) で一緒のI先輩(現在、総合研究大学院大学 国立天文台(*) M1)に、たまたまこの話をしたところ、大学院試でも似たような状況があるらしい。
学部4年次から研究室で研究させていただいたりするわけだが、まさにその研究室の教授や指導教官が試験監督だったりする場合、試験中にトイレに行く際に、普段はおしゃべりをするような教官とも無言でトイレに向かう、という何とも気まずい状況になるのだとか。

(*)総合研究大学院大学 国立天文台
旧来、国立天文台は東京天文台と称し、東京大学の一つの研究室であったが、すばる望遠鏡建設 (つまり国家プロジェクト) に伴い国の機関として組み込まれた。
しかし、国の機関になったため大学院生の受け入れの制度があいまいだったようだ。
それで、国立天文台やKEK(高エネルギー加速器研究機構)などの研究機関で大学院生を受け入れるために出来たのが、総研大である。



無事に理論、実験試験が終わり、そのあとの昼食は皆、顔が平和であった。
朝食までと異なり空気が軽くなっていた。
この足で岡山天体物理観測所岡山天文博物館(3Dメガネでお世話になった)へ。

世の中には無駄にお金をかけた割には、感動の少ないような展示や施設も少なくないが (こりゃ失言か?)
ここの博物館は(それほど新しいものをそろえているわけではないが)凝っていて面白かった。
前に行った三鷹の国立天文台(参照:重力波観測装置)とは違い現在でも観測をしている天文台は初めてだ。
昔使っていた観測機器を見ることができたのは面白かった。

望遠鏡の本体
↑望遠鏡本体
↓望遠鏡の一番大きな鏡(主鏡)
望遠鏡の主鏡
その後、現在使用中の天体望遠鏡に入らせてもらった。
普段観測する際は天球の回転(⇔地球の自転)に合わせて望遠鏡も回転(北極星を中心に斜め回転)させるわけであるが、それに合わせてドームを回転(水平方向の回転)させることもできる。
試しにドームを回転させてみてもらった。
自分が回転しているのか、望遠鏡が回転しているのかわからないほどであった。

慣性系に対して回転する座標系では遠心力のほかに、コリオリ力(転向力)というものが働く。
コリオリ力は、回転する座標上で直線運動しようとすると、進行方向を曲げるような方向(つまり進行方向右or左)に力を及ぼすものである。(台風などが渦巻く理由もこれで説明される)

このコリオリ力を実感したとするならば、自分が回転していることがわかるのだ。

どうすれば自分が回転していることを証明するか?
ということで学生スタッフの何人かで(一応学生スタッフの名誉のために言えば、こんな馬鹿な発案してやったのは僕とわずか何人かだけである。:笑)体を前後に揺らしたり手を前に突き出したりしてみた。
やはり横に引っ張られる感じを受ける。
つまりコリオリ力だった。
ということで、自分が回転していることを実感できたのは面白かった。

PS
フィジクスライブでの写真をいくつか掲載!!
フィジクスライブ
フィジクスライブ
フィジクスライブ
フィジクスライブ

2008.09.22 月曜日 [ Latest News, サイエンス]

間に合わない。。 / 物理チャレンジ(三日目)

日記を書けないくらい忙しいときほど、日記を書くネタがあふれるときはない。
というより毎日が日記にかけるくらいのネタがある(とまでは言い切れないが。)のに、全然間に合っていない(笑)
でも、書かなくてはいけないなぁ。
最近はよくPCを持ち歩くので、電車の中でも書けないことはないか。(立ちながらは無理かな笑)



さてさて、物理チャレンジのことでも書きたいなとは思ったが、もはや一か月半以上前の話。。
記憶から抜けてきた(笑)
とりあえずどうしても書きたかったフィジクスライブの内容まで書いたわけで、そこから先は簡潔に。

三日目は実験試験。
実験はいわゆる干渉実験。
だが、凝っているのは波源に超音波発生器を使っていること。
普段の実験では光やマイクロ波などの電磁波(横波)を用いて実験をするわけだが、なんと縦波の音波を利用した。
超音波の場合も指向性があるので実験にはちょうどいいし、干渉実験で重要なスリットの製作が簡単なことがあげられる。
(今回のスリットはアクリル板に切り込みを入れたもの)
そして、実験作題者から聞いた話であるが、超音波であることはそれ以上に位相を測定できることに利点があるらしい。

位相というのは波のずれ具合のこと。
波には(概念的には)山と谷があるもので、波源と検出器でのそれぞれの山が訪れるタイミングの差を測定することで位相差が測定できる。

これを用いて、位相差が0のところとπ(pi 位相が反対のところ)をそれぞれ判断し、それを使ってスリット通過後の同位相面を方眼紙上にプロットさせるという問題も出題された。

ほかに面白いものはゾーンプレートというもの。
スリットを用いて波を焦点に集めるというもの。
レンズと違う構造だがレンズにも似ている効果を発揮する。
といっても、ゾーンプレートはレンズとは異なり、複数の焦点を持ち、また波長により焦点距離が異なるという性質をもつ。

そういえば、二年前のフィジクスライブで某先生がゾーンプレートなどの実験を見せてくださっていたなぁ。(これ、秘密ですよ)


理論試験は試験監督の担当がなかったというのになぜか実験試験の監督は僕だけ2コマ入っていた笑
実験好きなのが先生方にもバレていたというわけか笑

とりあえず、1コマ目の監督で問題冊子を一冊頂き問題を吟味していた。
今年も手が込んでいるなぁ。とわくわくしながら問題を読んでいた。
しかし問題を読みながらある事実に気づく。
音波を扱う実験ということは試験会場の空気の流れや温度に大きく依存される。
試験監督は出来るだけ歩き回らないようにしないといけない、と周囲の先生方に話したのは僕である。
(といっても、もっと前に誰かが気づいて注意していたのではないかとは思うが。)
試験を受けたチャレンジャーによればやはり、試験監督が横を通った瞬間に計器の針が大きくぶれていて迷惑だったらしい。苦笑


そして1コマ目終了から2コマ目にかけて自分のPCに向かって実験の問題講評を打ち込み。
1,2コマ目の間は2時間半。 長そうに見えて何かと短かった。
ギリギリ打ち込みを終えて編集長(S.Tくん)にデータを渡す。


そして試験監督2コマ目へ戻る。

結局問題講評含め広報誌の掲示がされたのは昼食後だったような気がする(記憶が不鮮明)
しかし、張り出してすぐに問題講評の誤植を発見された。(爆)
あぁ、間違ったこと書いてごめんなさい。(汗)
すぐに訂正版を印刷して張り出しなおした。


この後は岡山天体物理学観測所、岡山天文博物館に行った。
(やっぱり長い文章になっちゃったなぁ。)

2008.09.16 火曜日 [ Latest News, サイエンス, 大学]

UROP研究発表会

明後日(18日)に大学の授業の一つであるUROP(UndergraduateResearchOpportunityProgram)という授業の研究発表会がある。
前期と夏休みの半年間、研究室に配属されて、実際に様々な研究をした内容を発表するというものである。
今は発表に向けたパワーポイントを作成していて寝不足である。

普段僕はしっかりと睡眠時間を確保する方なのだが、久々に短い睡眠時間を続けている。
高校時代では年に1,2回あるかないかの眠たさ。。。(笑)
なのに、物理チャレンジに引き続きもう2回目の睡眠不足。。。(苦笑)

昨晩パワーポイントをなんとか作り終えて、今は、少し小休止。
今日昼に研究室で発表の練習をさせて頂く予定。でもまた今夜は、修正がはいる思うので睡眠不足は続きそうだが。(笑)

にしても、発表の持ち時間は12分間。
しゃべりたいことが沢山ありすぎて30分以上欲しいところなのだが(笑)どうやって圧縮するかが一番大きな課題である。
学会発表などで15分などもあるそうなのだが。(それは聴き手がその研究の背景を知っているから、発見したことだけを述べればいいから的が絞れるかもしれない。)
今回は話す相手は僕と同じような、専門研究の内容をよく知らない人ばかり。
研究の背景の説明だけで半分近く費やしてしまいそうだ。。
なのに、自分の研究の結果もたくさん述べたいわけだ。時間配分が難しい。

UROPは配属される研究室によっては「UROPの生徒専用の(ある程度結果のわかっている?)研究プログラム」が与えられるところもあるようだ。
それに対して、僕が配属された渡辺研では、研究室の実際の研究のテーマのひとつを与えてもらえた。
研究室としても初めての実験も多く、予想しなかった事態にも何度も見舞われた。
同時に、最終的に得たデータにひとつ面白いピークデータが出ている、こともわかった。
そのよく分かっていないピークデータについての研究もしたいわけだが、どうやら発表会には到底間に合わなさそうである。(というよりあと半年以上かかる?)

研究者というものは噂に聞いていただけであるが、この授業(体験)を通して、楽しい面もつらい面もよく実感できた。
でも研究者の道は充実しているなぁと実感させられた。

さて、最後の18日の発表会も頑張りたいと思う。