Archive for 10月, 2008

2008.10.30 木曜日 [ Latest News, サイエンス]

時系列が逆 (物理チャレンジ まとめ編)

前回の日記で講演会の話を書いたが、今回はその講演会の話を持ち出された時の様子(つまり物理チャレンジのこと)を書くことにする。
完全に時系列が逆になってしまったが実は物理チャレンジの話を書き終わっていないのだからちゃんと書ききらなくては。
このryo-Diaryの中で、物理チャレンジがらみの記事をまとめたもののはここです。
できるだけ簡潔に(単に願望であり実現不能) と思ったが長い!(笑)


岡山天体物理学観測所、岡山天文博物館から宿舎へ帰るバスで、偶然に隣の席に座った方が前回の日記にも書いた、O先生であった。
普段は班のメンバーと固まって移動中のバスの席に座り話をするが、何でだったか、その時は偶然一番最後にバスに乗車したため、一番前の席に。
そのときにO先生の隣の席になり、日本物理学会主催の「量子力学による情報技術の革命」の講座に誘われたのである。
ちなみに、同時に宮城県で9月に開催された年次大会にも誘われたが、流石にそんなに遠くまで行くのは。。。と断ったのを覚えている。
次回の年次大会は池袋で開催されるので出来れば出席してみたいと考えている。



3日目の夜は最終日ということもあり、参加者は皆、夜も元気だ。
僕は前夜までの短すぎる睡眠時間と、そしてめったに使わない脳みそをフル回転させた反動でもう、へとへとであったが夜まで参加者に連れまわされた(笑)
(そういえば僕も一人ほどよくなつく参加者(Aくん)と学生スタッフのNと一緒に大浴場まで連れて行ってお風呂に入ったんだったなぁ。。笑)

フィジクスライブの際に、3日目の夜にポリビニールアルコールで偏光板を作る実験を見せてあげる、と宣言してしまった為、談話室のようなところで(上記Aくん含む)何人かの参加者と3,4人の学生スタッフで偏光板を作った。
そして作った偏光板はみんなにあげた。

でも、シャーレの上でただ乾かしたポリビニールアルコール膜をヨウ素ホウ酸水溶液に浸して伸ばすだけという単純な作業しかしていないからか、あまりポリビニールアルコールにヨウ素が定着しない。
また、膜を2.5倍程度まで一方向に引き延ばして乾くまで固定しなければならないのだが、事前にちゃんとした固定具を用意できなかったために上手い偏光板が作れなかった。
参加者にはもう少し質のいい偏光板を作って渡したかったが、
「ちょっと偏光(というよりむしろ色つき複屈折でしかない!?)するビニール膜」
を記念に持ち帰ってもらったわけだ。
まぁ、「実験は必ずしもうまくいかないという印象」だけは沢山与えることができた気がするので、良かったということにしよう。

来年はもう少し2,3日目の夜の時間配分と、過ごし方をあらかじめ計画して、さらに事前準備をしておかなければと思う。
(来年忙しかったら参加できないわけであるが、できればまたスタッフをやりたいところ。。。)


さて、偏光板を作った僕は、使命を果たしたかのように、その場で力尽きた。
文字どおり力尽きた。

偏光板を作る実験用具などを談話室の机の上に放置したままで、談話室のソファーに寝ていたようだ。全く記憶がないのだが、同じく学生スタッフのNに起こされて初めて自分の置かれている状況に気づいた。



最終日は大会の閉会式であり、表彰式もある。
受賞者などの結果は物理チャレンジの公式ホームページに譲るとする。

表彰式は岡山大学内のホールで行われたがその後、岡山駅までは最後の班行動である。
バスで岡山駅に到着した。
僕の班にいたメンバーもとても優秀で、同時に謙虚なメンバーであり、スタッフをした僕としても充実した4日間だった。
特に高校三年生のメンバーは来年東大を受けたい人ばっかりであったので、同じキャンパスで勉強できることを楽しみにしている。
また高二以下のメンバーは、来年また物理チャレンジに参加して今回以上の成績を取ってくれることを期待している。


その後

参加者を送り出した後、スタッフには最後の懇親会が用意されていた。
班長として、そして内部向け広報誌発行の手伝いをした一人として、ちょっとマイクの前で話させて頂いた。
懇親会はとちゅう眠気に襲われることもあったが(苦笑)軽い雰囲気で反省会が行われて、むしろ楽しかった。

懇親会での反省の最後に、物理チャレンジ開期中は殆ど世間話をする暇もないのではないかと思うくらい黙々と仕事をこなされていた、事務方のTさんがコメントされた。
(ちなみに、僕が小学生のころ、科学技術館サイエンス友の会で、Tさんに引率されて、ある施設見学会に出向いたことがある。それ以来、小学生のころから今までお世話になっている。)
彼は4日間ほとんど睡眠を取らずに仕事をやりとおされていた。
あまりの眠気に挫折してしまいそうな重労働だというのに、大会会期中ずっと黙々と資料作成などをやり続けてくださった。

大会をバックアップする裏方の存在は重要だ。
だが、年を経るごとに誰しも、資料が準備されているのが当たり前であるかのように考えてしまう。
つまり何度も大会を開催するにつれて、いくつかの件に関して事前に準備し忘れてしまうようなのだ。
だから、大会期間中に仕事が沢山出来てしまい、裏方の負担が多くなったようだ。
今年はそういう点で反省すべき部分が多いので、来年以降は自治体側の事務と確認を緊密にして、事務書類などの不備の無いように徹底しなくてはならないということだ。
来年は筑波開催であるが、国際生物学オリンピックとも重なって事務方は混乱する可能性も無きにしも非ずであるわけだ。
なので、来年は我々学生スタッフとしても、もっと事務作業の手伝いもできるように頑張らなくては!と感じた。



この写真は物理チャレンジの最終日の懇親会の際にご褒美に頂いた栞(しおり)だ。
スキャナーでスキャンしたため、栞の反射光がきれいに撮影されていないが、真鍮で出来たきれいな金色をしている。
日記に載せるまでは、使わないで大事に保存しておいたわけだが、もうじき利用し始めようと思う。
方程式は、有名なアインシュタインの一般相対論の式だ。
これで相対性理論の本などを読みたいものだ。




2008.10.25 土曜日 [ Latest News, サイエンス]

「量子力学による情報技術の革命」

今日は日本物理学会主催の「量子力学による情報技術の革命」という公開講座に行った。
場所が自分の大学のキャンパス内であったこと、それと今年の物理チャレンジでスタッフをされていたO先生が世話人をされていて、物理チャレンジの際にこの講座の受講を勧められ、内容に興味があったからである。

大雑把にいってしまえば今話題の量子コンピュータ、量子通信の内容の講演会である。
3人の講演者の方が順に約1時間ずつお話をされた。
もともとこの講座の対象ターゲットが高校生であるため、内容は複雑な数式を出来るだけ減らして大変わかりやすいものであった。
量子論のいくつかの性質を利用した計算機や通信方式であるがうまく説明していたので、僕自身もとても理解しやすかった。


講演会ののち、一緒に聴きに行った友人Nと、先生方にいくつかの質問をしていると結局最後まで会場に残ってしまった。
会場の机の状態を元に戻したりとO先生の手伝いもしていたら、先生のお誘いで講演者の先生方とともに喫茶店でも、と誘われたのでご一緒させていただくことにした。
ところが残念ながらキャンパス内の喫茶店はもうしまっていた上、キャンパス周辺の店も予約が入っているなどで店が見つからない。
ということで渋谷まで出ることに。

結局は渋谷の居酒屋で食事をした。(※もちろん「未成年なので」僕らは飲酒していないが笑)
喫茶店のつもりがちゃんとした夕飯をごちそうになることになった。
ご飯を一緒に食べさせて頂き、誘ってくださった先生方には大変感謝している。

今回は初めて生の研究者の方と一緒の食事をしながら様々な話を伺った。
以前物理チャレンジの先生方とお食事させていただいたこともあるが、その際は「物理チャレンジ」という共通の話題があった。
しかし今回は純粋に「物理」という接点しかないうえに、初めて会ったばかりの先生方とご一緒の食事である。
とても刺激的だった。
接点が「物理」しかなかったものの話題は尽きず、今日の発表の内容についてや、以前の研究についてのお話を伺うこともできたし、企業研究者と大学研究者のそれぞれの環境の現状、科研費についての問題点や、高校・大学での物理教育についてのお話を伺い、時々議論に混ぜて頂いたりもした。

学部一年生としては滅多に経験できない体験(?)をさせていただいたと思う。
このようなチャンスを与えてくださったO先生、また東大教養学部のH先生や、今回この講演会で講演してくださった先生はじめ一緒に夕飯で様々な興味深い話をしてくださった先生方、本当にお世話になりました。ありがとうございました。

今日の刺激を得て、あらためて物理学の勉強もがんばらなくては! と感じた。
忙しい毎日が続くが物理の勉強をちゃんと続けて行きたいと思っている。


PS
ところで来週にまた本郷で東大理学部の公開講座があるのだが、行くべきかどうか迷っている(笑)
3週連続で講演会に出席しているとさすがに時間的にもきついからである。
もし公開講座に出席したらその内容も日記に書きたいと思っている。

2008.10.20 月曜日 [ Latest News, サイエンス, 大学]

「これからの科学リテラシーを考える」

というシンポジウムに18日に参加してきた。
(主催者:東京大学生産技術研究所 知の社会浸透ユニット)

13時開始の講演会の後、パネルディスカッション、そしてその後懇親会があり結局20時過ぎまで続き、最初から最後まで参加した僕にとってはとても長い一日であった。

一市民として、いくらかは科学に対しての知識(リテラシー)がなければならない。
という考えのもと、ではどうすれば科学の知識を得ることができるのだろうか。
ということを論ずる会である。

なぜ科学リテラシーが必要かというと、それは現代社会における、いかにも科学的根拠があるかのように見せかけるウソを嘘であると見抜けるような能力が必要だからである。
ひところ、某民放テレビ番組の影響で日本中に蔓延してしまった「マイナスイオン」という、いかにも科学的裏付けがありそうで、全くScienceでは定義されていない言葉を創った上、それが健康にいいかのように言って国民を騙したことについては今でも憤慨している。
納豆ダイエットの偽装でも騙された人が多かったわけだ。

これは、一種の詐欺であるが、これに騙されないように国民が全員一定の科学的思考力を持たないといけないのだ。
しかし、現行の教育過程ではむしろScienceと乖離した、というかほとんど中身のない理科を教えているだけにすぎない。
これでは科学リテラシーが育たない。


このようなことをテーマにしたシンポジウムだった。

講演者は
・北原 和夫(国際基督教大学教授/東京工業大学名誉教授/物理チャレンジ・オリンピック日本委員会委員長)
・滝川 洋二 (NPO法人ガリレオ工房/東京大学)
・元村 有希子 (毎日新聞社)
・清原 洋一 (文部科学省)
・渡辺 正 (東京大学生産技術研究所教授/高校化学グランプリ委員長)
と、すごい方々がいらした。

ちなみに、渡辺正研究室では前学期ずっとUROPという授業を通して研究をさせて頂いた。
また物理チャレンジ、化学グランプリで高校時代から北原先生、渡辺先生にはお世話になっていた。


今回のシンポジウムは日本の今後の文科省の教育制度について考えさせられるいい機会となった。
北原先生は、科学リテラシーの必要性やどういうことが欠如しているのだろうかという大枠を述べられ、またご自身の英国での経験を交えての他国との教育の比較を明快に述べられていた。
元村氏も、先月(9月)まで一年間英国へ社費留学されていたそうで、その経験を交えた内容だった。
英国人は日本人よりか何倍も科学関連の講演会やフェスティバルに積極的に参加するような風土が育っている一方、英国特有の階級制度の下位に属する人はあまり科学に接することができていない、という現状をうかがった。

滝川氏は。。。
ガリレオ工房という所属している方だ。
実は、僕の小学生のころ所属していた科学技術館のサイエンス友の会の仲間から見れば、もっとも対極に属する人々でどうもとっつきにくい。
当時は、サイエンス友の会も同じ科学技術館5Fのワークスという部屋で研究をすることがあったが、小学生ながら彼らのことを敬遠していたのを覚えている。

実験ネタとしては面白いのだが、一過性の面白さしかないように感じられるところが残念だ。
もちろん、ガリレオ工房に属する先生方の中でもO先生という方(かつてNHKやってみようなんでも実験などでも出演されていた方)の教育方針は素晴らしいもので、小学生のころから結局物理チャレンジの時まで長い間お世話になった先生もいるし、素晴らしい人も数人いる。

でも、やはり講演を聞く限り、あまり内容が響いてこないように感じた。
なぜかというと、彼らの目指すものは、科学を面白いと思わせること、に尽きているからだ。
一見善いことをやっているように見えるから恐ろしいのだ。

確かに彼らの教材を組み立てたり改造したりすることで、いままでは考えられなかったような面白い発見が得られるかもしれない。
しかし面白いだけしかないのだ。
玩具を用いて遊ぶように。

科学というのは、不思議に思ったことに対して、それを検証するためのアプローチ(例えば実験装置などを開発することなど)から始まる。と思う。
もちろん、実験装置を製作することほど大変なことはない。
一方実験はどうか、実験は意外とあっさりと済んでしまうものなのだから。

そして、実験で何か結果が得られて、ただ喜ぶようではだめなのだ。
Scienceはその先に、実験結果を数値に読み換え(測定)、データを検証し、仮説を裏付ける、という一連の流れまでをしなくてはならないからだ。
そこまでいってやっと大きな喜びが得られるわけだ。

・・・・
まぁ、実際には彼らがどのような教育方針でやっているのかははっきりとはわからない。
ちゃんと科学の本質に根ざした企画をしているのかもしれない。
そもそもこんな場所で彼らのやってることを批判したところで意味がないのだが。



エセ科学を教える団体は日本にたくさん多い。(しかも大概は教える側も科学を教えているのだと勘違いしているのだが。)
彼らを批判するよりも何よりも、まんまと彼らの甘言に誘われて子供がエセ科学に侵食されていることに、無批判でいられる異常ともいえる親の科学リテラシー欠如が問題なのかもしれない。と感じた。



そして、文科省清原氏vs渡辺先生
両者の争点は学習指導要領についてだ。

文科省について。
まぁ、思っていた以上には文科省は理科教育について検討していたことはわかった。
以前よりは、若干マシにはなるだろう。
でも、所詮教科書指導要領が一部さし変わったこと、そして理科教育の目的が先述した科学リテラシー向上に依拠したものに変わる(つまり、エセ科学に騙されないようにしよう)ということ。

一方渡辺先生は高校化学の教科書の編纂なども受け持たれているわけだが、日本の学習指導要領の成立自体に疑問符を投げかけていた。
初めて知ったことだが、教科書指導要領の策定改定は非公開に実施されているらしい。
教科書編纂者である彼でさえもどんなに請求したところで指導要領の策定の内容を全く見れないとのこと。
たしかにおかしい。
科学リテラシー向上のためには全員がちゃんと身に付けなければいけない知識などを考慮検討する必要もあるわけだが、一方将来研究者であったり企業で活躍することを志すような人間にとって必要な知識も教科書に盛り込まなければならない。
なのに、先端研究についての知識が集結している学会などの意見を全く参考にしないのはおかしい話である。


先日数理科学研究科の加藤先生の所へ伺った際に聴いた話であるが、高校の数学の内容が少なすぎて大学人としては困る。とのこと。
彼が高校のうちに身につけるべき内容としてはテンソルの二次形式などを挙げられていた。
確かにこれらは大学に入ったら必要になるはずだ。
なのに高校で教えない。

やはり、渡辺先生のおっしゃるように学習指導要領の策定には各学会や専門家に意見を問う場を設けてもいいのではないだろうかと思われた。





全体として、このシンポジウムは「どのように青少年(という表現を使うと自分も含まれるので複雑な気持ちだが。:笑)に国として科学リテラシーを身につけさせるか」というようなテーマだった。
でも、もう一つ重要なこととして青少年に教育をする学校教育関係者や、親の科学リテラシーを上げることを考えなければならないだろう。
いくら素晴らしい教育理念があろうと、教育者が習熟していなければ全く意味がないからだ。

学校関係者や親の科学リテラシーを向上させるには、一世代入れ替わるくらいの長いスパンで考えなければならない。
もっと、教育者への科学リテラシー向上についての議論も活発になっていく必要がありそうだ。

2008.10.15 水曜日 [ Latest News, 音楽]

NHK全国合唱コンクール全国大会

一昨日(13日mon.)は合唱を聴きに行った。NHK全国合唱コンクール全国大会 @NHKホール

僕の母校の合唱部が今年、関東甲信越ブロック大会に進出し、関東甲信越大会@大宮ソニックシティーホールにも聴きに行った。
それに引き続き今年度2回目のコンクール鑑賞だ。(母校は残念ながら出ていない)
県大会が「7月31日」、関東甲信越ブロック大会が「9月7日」、そして全国大会が「10月13日」だ。
全国大会にまで出ると、大変長い自分との戦いを強いられるのが良く分かる。
しかし、どの段階まで勝ち進めるかとは関係なく、このコンクールに参加することは、学生生活の上で大変大きな影響を与えると思う。
僕も高校時代に合唱をやったことで得られたものは大きい(気がする)。
まぁ、合唱をやることについて云々いうのはつまらないかもしれないのでこのあたりにして、感想を。


9月7日の関東甲信越大会は、入場整理券の都合上(4人分当たった)高校時代の友人と、大学のクラスメート2人と行った。
関東甲信越大会は自分の後輩も歌っていることもあり、聴いている側としては主観的になってしまった面もある。
そして、(ホールの響き方にも依存するのだが)すこし演奏が堅い、というか緊張している、というような印象も受けた。
だが、ブロックコンクール(関東大会など)で緊張してしまうのは当たり前である。
都道府県大会を勝ち進み、全国大会に進む一歩手前である。
周囲からのプレッシャーが大きい大会であるからだ。

全体として、完成度が高く演奏はうまかった。
が、課題曲にはまだまだ改善の余地があっただろう。
どの学校も、あまり課題曲に内包された言葉が伝わってこない。
毎年全体講評で審査員の先生方によく指摘されることであるが。

でも、関東大会を聴き終えた後、僕は大学入学とともに鎮静化させたつもりであった合唱熱が再燃したようだ。
関東大会からの帰り道、全国大会の入場券(抽選)に応募することを決めた。
ところがは3枚(6人分)応募して、全部当選してしまった。
結局、全部は使わず、(関東大会も一緒に聴きに行った)高校の友人と後輩と入場しただけだった。



全国大会は、関東大会以上に本当に楽しかった。
先ほど述べたような緊張感が全くと言っていいほどない。
どこの団体も、軽く昂揚するような緊張感をもつ程度で、とても聴きごたえがあった。
前半は女声合唱が多かったので、低音パート出身の僕としては物足りなかったが(笑)でもいくつかの団体は女声合唱らしい本当にすきとおった声で演奏していて感動した。

混声合唱の演奏もカッコよかった。
音域が広がるとハーモニーの厚さは格段に厚くなる。
特に、混声の場合は男女の音量比によって全く異なる演奏に聞こえて楽しかった。

過去3年間(4年だったかな?)の全国大会はすべて家のリビングでテレビを通して見ていたわけであるが、NHKホールで生で聴くと全く違う。
コンクールということを忘れて、演奏会で演奏を聴いて歌に酔っているような感じだった。


都道府県大会でも関東大会でも全国大会でも、コンクールの最後には課題曲を全体合唱するのだが、全国大会でも全体合唱で観客席から歌ってしまった(笑)
同時に6-700人が響きのよいホールで大合唱をするのである。
舞台での演奏もすごいが、全体合唱は音圧が本当にすごい。
全国レベルの全体合唱はとりわけ音圧がすごい。
1階席から、まるで火柱が立ったように音が響いていた。


あまり、うまく感動を文章に書けないが、
この二つのコンクールで僕はとても感動したこと、
そして今後合唱生活を再開しようと思うようになった、ということである。

2008.10.12 日曜日 [ Latest News, サイエンス, バイト]

科学技術館 サイエンス友の会

またまた日記を書くのを疎かにしてしまっている。
時間は不可逆なのにこんなにもだらだらと過ごしてしまっていいのだろうか。
新学期も始まったのだからもう少ししっかりとしないと!

12日(sun.)は科学技術館のサイエンス友の会の、教室補助のアルバイトに行った。
忙しいので8月に初めて行って以来まだ2回目である。

小学4年生のころから友の会で一緒で、いまでもよく会うT.K.いう友人がいる。
先日(8月下旬)にまた別の友人のJazzライブに一緒に行った際にこのバイトの話をしたら、すごく興味を持ってくれた。
それ以来彼は3回ほどアルバイトに行っているとのこと。
彼の頑張りようには、やはり驚いた。

僕も頑張らねば、とは思いながらも11月の土日はすべてつぶれてしまっている。
(とくに大学祭が4週目にあるので。。。)
また、12月にできるだけたくさん手伝いに行きたいと思う。

2008.10.08 水曜日 [ Latest News, サイエンス, 大学]

理論物理学とノーベル賞

昨日は2008年ノーベル物理学賞が南部先生、小林先生、益川先生が決定したことで盛り上がった。
本日も化学賞に下村先生ら3人に受賞することが決定したらしい。
ノーベル賞は毎年恒例のことではあるが、受賞研究の内容は、(あたりまえではあるが)とても素晴らしいと思う。

今年は、日本生まれが4人(以上)。
ただ単に同じ国民である、というだけのことであるが、やはりすごいことだ。
と言えども、科学研究は国際協力が欠かせない。
日本人が受賞したからといって、度を過ぎて「同じ日本人」として誇りに思ったり、自分のことのようにうかれすぎてもいけないなぁとも個人的には思ってはいる。
(あまりニュースでのインタビューなどに答える人が、何も実態も分からないままにインタビュアーにのせられて、喜んでいる様子は個人的には見ていて快いものではなかった。)

しかし、日本人がノーベル賞受賞することでいいことが無いわけではない。
まず、言語が同じこと。
論文などを読むのは英語であるので、(今の僕には)すらすらと読めないのだが、受賞者は日本語で講演を行ったり、日本語で書かれた本を出版している。
容易に研究内容の深いところまで知ることができるのがとても嬉しい。
講演会等があればいってみたいものだ。

さて、残念ながら化学賞を受賞された下村脩先生は恥ずかしながら全くどのような先生かを知らない。
勉強不足である。
GFPと呼ばれる蛍光蛋白質(紫外線などを照射すると特定の色に光る蛋白質)を発見されたらしい。
夏学期の生命科学の授業ではGFPを利用した手法をいくつか聞いたのだが、具体的にどのような仕組みで、またどのような場合にどう用いるのか、などについてはよく分かっていない。
残念だ。

しかし、ここでは物理のことを書きたい。
3人の受賞者は物理を志す人の間では大変有名な理論物理学研究者である。
物理を専攻する人は知らない人がいないと言ってもいいほどだ。
と言っても、素粒子研究の理論は理論物理学の中でも極めて理解が難しい(らしい)。
それは理論物理は数学を用いて、世界を記述していくわけだが、当然のことだがその数学が極めて難しいからだそうだ。
だからこそ、このように難解な素粒子理論でノーベル賞を受賞されるのは本当に貴重で素晴らしいと思う。

実験により確立された理論はまだしも、殆どわずかなデータ(実験誤差のように見えるわずかな違いなど)から壮大な理論を構築したものは、すぐには受賞にはなり得ない。
今回の受賞内容はこのような意味で壮大な理論である。
論理的に欠陥がなく、素晴らしいと思われる理論でも、実験による裏付けがなければ成立し得ない訳だ。

益川先生の話によれば、実験で自分の理論が裏付けされた時が最も嬉しかったらしい。
受賞決定直後のインタビューは落ち着けないものだろうが、あまりノーベル賞は嬉しくないと言ったのは、むしろそれ以上の喜びを実験による自論の裏付けで得ていた、という意味なのだろう。

そういう点でやはり理論学者に対してどのタイミングでノーベル賞を与えるかはノーベル財団自身も悩んだことなのではないかと思った。
実験による理論の裏付けがなされたとしても、その実験が正しいかどうかを判断する必要もあるだろうし、手間取って、受賞のチャンスを逃してしまっていたのだろう。
今年は、LHCというスイスの世界最大の粒子(陽子)加速器が稼働した年でもあり、(といっても故障で、現在停止中らしいが。)素粒子物理学においては一つの大きな節目が得られそうなところである。
だから、今年をチャンスと考え、素粒子理論学者の3人に受賞を決定したのではないかと思う。
(昨日同様のことを先輩であるT.N.さんも言っていた。)

僕が素粒子論に興味を持ち、彼らの業績を知ったのは中学生の時に読んだ本だったであろうか。
それ以来、ノーベル賞受賞者が発表されるたびに彼らの名前が挙げられないのに不思議に思っていた。
他にも素晴らしい研究をされた理論研究者はたくさんいる。
しかし、ノーベル賞が受賞されるのは理論を発表した直後でなく、実験などによる裏付けが得られるまではお預けのようだ。

そういえば、先日(9/22)に大学の友人3人と東大駒場キャンパス数理科学研究棟内の加藤研究室にお伺いした。
加藤先生のご専門も素粒子理論をはじめとした内容の理論である。
お話を聞きに行った3人とも、まだまだ素粒子理論について全くと言っていいほどわからないので、先生には大変ご迷惑をかけてしまったかも知れない。
しかし、理論系研究室を実際に見たのは生まれて初めてである。
実験系の研究室や工学系の研究室ならば今まで何回か伺ったこともあったが、理論系の研究室は今までの印象とは全く違う。
まず、研究室が整然としている(笑)

書棚には理論系の本がびっしりと並び、論文を入れるらしき棚もあり(中までは見ていないが)資料が沢山あるのだなぁという印象を受けた。
しかし、「理論学者は紙と鉛筆(と計算機)さえあれば研究ができる」といわれている通り、研究者は黙々とさまざまな仮説を提唱しては証明、失敗という試行錯誤を繰り返しているようだ。

前回お伺いしたときは、話をしている途中から先生が学部一年生の我々に物理を教授し始めてくださり、ちょっとしたセミナーのようになってしまった。
100%理解しきれなかった自分の勉強の足りなさには情けなく思いつつも、とても面白い話を聞けた。

彼は、物理学者ながらも数学者であり、数学的側面からの物理学の理解が重要であると教えてくださった。
どんなに複雑な物理法則があったとしても、実は数学的な側面から見たら単純であったりする、というわけである。
しかし、単純といってもその数学の側面を理解するのには、相当量の数学の習得が必要なようだ(笑)

そのためには高等教育の数学の内容をもっと考えるべきだとも、おっしゃっていた。
確かに高校数学の指導要領は学問が発展し続けているのに対して昔から殆ど変っていない。
現行のままだと大学に入ってから数学の内容に苦労するわけだ。
微分積分や、行列などの範囲は大学入ってから更に重要になるのだから、もっとしっかりとやるべきである、ということだ。
大学に入ってみてわかったことは、意外にも多くの学生が高校の指導要領の内容ばかりの数学しか知らないということ。
前期の力学の授業など、(個人的には)当たり前に思っていた数学の表示について、質問する学生が多く少しショックだった。

最近、理論物理学に興味を持ち始めた。理論物理は勉強するべきことが沢山あるが、周囲の八王子組の友人や塾の仲間とともに切磋琢磨していきたいと思う。
頑張るぞ。

2008.10.06 月曜日 [ Latest News, 大学]

冬学期開始!

結局冬学期開始までに、夏休みの日記を書ききれなかった。
2つほど下書きで途中まで書いているものがあるのだが、なかなか最後まで書ききれない。

友人から日記が長くて読みにくいとの意見を受けるが、書きたいことが多いのか、要約する能力が足りないのか、どうしても文章が長くなりがちだ。
読みづらくてすみません。。。

ところで、今日から大学の冬学期の授業が始まった。
ほかの大学と比べてもとても遅いスタートである。
それでも、先学期よりも授業時間数が若干多いので濃密な半年になりそうだ。
先学期はなんだかんだ忙しさにかこつけてあまり勉強できていなかったのは否めないので、今学期以降はもう少し真面目に図書館にこもったりして勉強したいな、と思っている。

とりあえず、今週は授業のお試し期間。
いま現在の自分の履修予定が不思議なことになっている(笑)
来週以降もこの時間割で動くのであろうか。
僕の時間割は週末にでも発表してみようかなぁ。