時系列が逆 (物理チャレンジ まとめ編)

前回の日記で講演会の話を書いたが、今回はその講演会の話を持ち出された時の様子(つまり物理チャレンジのこと)を書くことにする。
完全に時系列が逆になってしまったが実は物理チャレンジの話を書き終わっていないのだからちゃんと書ききらなくては。
このryo-Diaryの中で、物理チャレンジがらみの記事をまとめたもののはここです。
できるだけ簡潔に(単に願望であり実現不能) と思ったが長い!(笑)

岡山天体物理学観測所、岡山天文博物館から宿舎へ帰るバスで、偶然に隣の席に座った方が前回の日記にも書いた、O先生であった。
普段は班のメンバーと固まって移動中のバスの席に座り話をするが、何でだったか、その時は偶然一番最後にバスに乗車したため、一番前の席に。
そのときにO先生の隣の席になり、日本物理学会主催の「量子力学による情報技術の革命」の講座に誘われたのである。
ちなみに、同時に宮城県で9月に開催された年次大会にも誘われたが、流石にそんなに遠くまで行くのは。。。と断ったのを覚えている。
次回の年次大会は池袋で開催されるので出来れば出席してみたいと考えている。

3日目の夜は最終日ということもあり、参加者は皆、夜も元気だ。
僕は前夜までの短すぎる睡眠時間と、そしてめったに使わない脳みそをフル回転させた反動でもう、へとへとであったが夜まで参加者に連れまわされた(笑)
(そういえば僕も一人ほどよくなつく参加者(Aくん)と学生スタッフのNと一緒に大浴場まで連れて行ってお風呂に入ったんだったなぁ。。笑)

フィジクスライブの際に、3日目の夜にポリビニールアルコールで偏光板を作る実験を見せてあげる、と宣言してしまった為、談話室のようなところで(上記Aくん含む)何人かの参加者と3,4人の学生スタッフで偏光板を作った。
そして作った偏光板はみんなにあげた。

でも、シャーレの上でただ乾かしたポリビニールアルコール膜をヨウ素ホウ酸水溶液に浸して伸ばすだけという単純な作業しかしていないからか、あまりポリビニールアルコールにヨウ素が定着しない。
また、膜を2.5倍程度まで一方向に引き延ばして乾くまで固定しなければならないのだが、事前にちゃんとした固定具を用意できなかったために上手い偏光板が作れなかった。
参加者にはもう少し質のいい偏光板を作って渡したかったが、
「ちょっと偏光(というよりむしろ色つき複屈折でしかない!?)するビニール膜」
を記念に持ち帰ってもらったわけだ。
まぁ、「実験は必ずしもうまくいかないという印象」だけは沢山与えることができた気がするので、良かったということにしよう。

来年はもう少し2,3日目の夜の時間配分と、過ごし方をあらかじめ計画して、さらに事前準備をしておかなければと思う。
(来年忙しかったら参加できないわけであるが、できればまたスタッフをやりたいところ。。。)

さて、偏光板を作った僕は、使命を果たしたかのように、その場で力尽きた。
文字どおり力尽きた。

偏光板を作る実験用具などを談話室の机の上に放置したままで、談話室のソファーに寝ていたようだ。全く記憶がないのだが、同じく学生スタッフのNに起こされて初めて自分の置かれている状況に気づいた。

最終日は大会の閉会式であり、表彰式もある。
受賞者などの結果は物理チャレンジの公式ホームページに譲るとする。

表彰式は岡山大学内のホールで行われたがその後、岡山駅までは最後の班行動である。
バスで岡山駅に到着した。
僕の班にいたメンバーもとても優秀で、同時に謙虚なメンバーであり、スタッフをした僕としても充実した4日間だった。
特に高校三年生のメンバーは来年東大を受けたい人ばっかりであったので、同じキャンパスで勉強できることを楽しみにしている。
また高二以下のメンバーは、来年また物理チャレンジに参加して今回以上の成績を取ってくれることを期待している。

その後

参加者を送り出した後、スタッフには最後の懇親会が用意されていた。
班長として、そして内部向け広報誌発行の手伝いをした一人として、ちょっとマイクの前で話させて頂いた。
懇親会はとちゅう眠気に襲われることもあったが(苦笑)軽い雰囲気で反省会が行われて、むしろ楽しかった。

懇親会での反省の最後に、物理チャレンジ開期中は殆ど世間話をする暇もないのではないかと思うくらい黙々と仕事をこなされていた、事務方のTさんがコメントされた。
(ちなみに、僕が小学生のころ、科学技術館サイエンス友の会で、Tさんに引率されて、ある施設見学会に出向いたことがある。それ以来、小学生のころから今までお世話になっている。)
彼は4日間ほとんど睡眠を取らずに仕事をやりとおされていた。
あまりの眠気に挫折してしまいそうな重労働だというのに、大会会期中ずっと黙々と資料作成などをやり続けてくださった。

大会をバックアップする裏方の存在は重要だ。
だが、年を経るごとに誰しも、資料が準備されているのが当たり前であるかのように考えてしまう。
つまり何度も大会を開催するにつれて、いくつかの件に関して事前に準備し忘れてしまうようなのだ。
だから、大会期間中に仕事が沢山出来てしまい、裏方の負担が多くなったようだ。
今年はそういう点で反省すべき部分が多いので、来年以降は自治体側の事務と確認を緊密にして、事務書類などの不備の無いように徹底しなくてはならないということだ。
来年は筑波開催であるが、国際生物学オリンピックとも重なって事務方は混乱する可能性も無きにしも非ずであるわけだ。
なので、来年は我々学生スタッフとしても、もっと事務作業の手伝いもできるように頑張らなくては!と感じた。

この写真は物理チャレンジの最終日の懇親会の際にご褒美に頂いた栞(しおり)だ。
スキャナーでスキャンしたため、栞の反射光がきれいに撮影されていないが、真鍮で出来たきれいな金色をしている。
日記に載せるまでは、使わないで大事に保存しておいたわけだが、もうじき利用し始めようと思う。
方程式は、有名なアインシュタインの一般相対論の式だ。
これで相対性理論の本などを読みたいものだ。

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