第85回箱根駅伝(往路)

箱根駅伝公式Webサイト

お正月恒例の箱根駅伝一日目が終わった.
毎年年末年始は旅行へ行っていたり受験勉強だったりといそがしくゆっくり箱根駅伝を見る暇がなかったが,今年は(生まれて初めて?)箱根駅伝に熱中した.
受験が終わってゆっくり冬休みを過ごせた,ということ以上に,実は友人が箱根駅伝に出場したからだ.

高校一年の時のクラスメートであるY君は,陸上部に所属し3年間中長距離の選手として活躍してきたが,それが今日駅伝一区でエンジのたすきを持って走っていたのだ.
昨日も夜更かしをしてしまったが頑張って早起き(?)をした.

一区というと,丸の内をスタートして,鶴見に至るまでの区間だ.
出走後は常にY君は先頭集団に居続けた.
しかし,東京都の中ではほとんど先頭集団から飛び出すものがいなかった.
あまり駅伝を見ないからよくわからないのだが,解説によると先頭集団が固まったままで走るのは珍しいことだとか.

その実況を聞きながらひそかに思っていたのは「多摩川を超えたらY君は突然ペースを増すのではないか.」ということ.
彼も僕も川崎市民だ.
多摩川を渡れば,そこは地元川崎市.
ホーム地に入ったらペースを上げてくれたら,狙い通りだな.
なぁんて思いながら六郷橋(多摩川)通過をニヤニヤしながら(!?)テレビ画面を見つめていた.

六郷橋通過後,
案の定Y君はペースを上げて先頭集団を引き離した!
たぶん高校で同期の友人がたくさん街道にいたおかげでもあるのだろうが,期待に答えてくれた彼はすごい!
と,感激していた.

そのままリードは抜かれることもなく,彼は一区区間優勝を果たした.
区間新記録は達成しなかったものの,地元の人の期待に応えて区間優勝を果たしてくれたのは,なによりもうれしいことだ.

他の区間でもさまざまな選手がドラマを創っていて,感激するばかりであった.
たすきを渡された時には順位が低いのに,前を走る何人もの走者を振り切って先頭集団に食い込んだりすることも多く,最後まで順位が変動し続け,結果が最後になるまで分からない.
結局Y君の所属する早稲田は5区で東洋大との競り合いで優勝を逃してしまったが,
なにより,駅伝というドラスティックでかつドラマティックな競り合いは,見ている僕にまで緊張感を与え,興奮させられた.
本当に楽しい一日だった.

明日も,実は神奈川大学に僕の高校の3つ上の先輩が出るらしいので,出来れば見てみたいな.と思った.