物理・化学・生物・天文に関する雑記

珍しく一日複数記事同時公開.

昨日は物理学会理事で物理チャレンジオリンピック委員のN先生とお会いした.
最近物理チャレンジ関連で動いていることと言ったら同窓会の企画ばっかりで本質的なことにはタッチしていなかったのだが,久々に先生とお会いして物理チャレンジ関連の様々なお話を伺ったり,考えを聞いて頂いたりした.

会話の内容を書くのではなく,久々に広報活動でもしてみようかと思い日記を書いた.(笑)

物理チャレンジは高校生(20才以下で大学にまだ入学していない人)を対象とした物理の能力を競う大会だ.
高ニ以下で優秀な成績をおさめた場合,国際物理オリンピックの代表候補になれるという特典もある.
今年の物理チャレンジでもう開催5回目になる.
開催都市は茨城県つくば市.
毎年物理チャレンジの開会セレモニーの際の特別講話があるのだが,今年は2008年ノーベル物理学賞受賞の小林先生か益川先生がいらっしゃるかもしれない.(現在まだ調整中)

そんな物理チャレンジ本戦に参加するには参加申し込み書を,学校か上記リンク先の物理チャレンジオフィシャルページから入手し,第一チャレンジ(予選)の筆記試験と課題実験レポートの提出が必要となる.
しかも,今年の実験課題は取っ付きやすく,奥が深い実験なのでとても面白いとおもう.
(物体の反発係数の測定またはお湯の冷め方についての実験と考察を行うという課題)
周辺に物理好きな高校生がいたらぜひこのコンテストを紹介してほしい.

■さて,物理チャレンジだけでなく,今年は国際生物学オリンピックがつくば市で開催される.
僕は生物学とはあまり深い縁があるわけではないが,でも国際オリンピックが日本で開催されるのはそうめったにないことだ.
(日本大会開催は珍しいというのに来年は東京で国際化学オリンピックがあるが)
なのに,ほとんどニュースとかで報じられない.(まだ現地点でテレビ放映されたのは一度だけ?)
ニュースを見ると何年も先のあるのかないのかわからない東京オリンピックについての報道は今でもしょっちゅうあるというのに,なぜ今年の生物学オリンピックの報道はほとんどないのだろうか.
日本社会全体が持つ科学オリンピックへの興味がまだまだ薄いのだろう.
他人事のようにこれは物理の話じゃないから,などと言って生物学オリンピックがメディアに報じられない状況をみすみす見逃すわけにはいかない.
僕がいま関われるのは主に物理と化学だが,これらのオリンピックを筆頭にもっと知名度を上げていく努力をしなくてはならないだろう.

■世界天文年もあまり広報をしている様子がない.
正月のテレビ放送では世界天文年のことを報じていたが,最近では全然報じられていないのだがいったいどうしたことだろうか.
そういえば,国際的には天文学オリンピックというのがあるのだが,日本はいまだに参加していない.(天文学会が主催しないつもりであるが,他に天文学オリンピックを主催するような団体があらわれないため)
どこかの私営団体あたりが天文学オリンピックを主催するNPO法人をつくって主催すればいいのに...

■日本物理学会主催「ノーベル物理学賞受賞記念講演会」が,3月29日、14時より立教大学池袋キャンパスにおいて開催される.
申込みは往復はがきで2月27日必着のようだ.
滅多に聞けない講演会だ.
興味のある人はぜひ申込をしましょう.

当日,お手伝いの仕事を頂いて,(ノーベル賞受賞の)先生方のすぐ近くまで近づけるといいなぁ.笑

PS
ついでなのでもうひとつ記録ついでに書いておこう.
ノーベル賞を4人の先生方が受賞されたので,それらのことを記事にした雑誌を一冊くらい購入しておこうかと思い,丸善出版の「パリティ」という物理雑誌を購入した.
(そういえば,この雑誌の編集長の孫が僕のバイト先の先輩であり大学の先輩であったということはついこの間本人から聞いた.あと,編集員の一人が一学期駒場で宇宙科学を教えてくださった国立天文台のS先生だ.やっぱり世間は狭いなぁ.)

このパリティの読者プレゼントが理科年表であった.
10年くらい前の理科年表は持っていたので新しく買うほどでもないのかな,と思っていたちょうどその矢先にこの読者プレゼントに行き当ったので,すぐに葉書を申し込んでみた.

1か月くらいしたのだろうか,つい先日突然丸善から理科年表が送られてきた.
あまり頻繁に理科年表を使うことはないけど,手元にあると意外と読んでて面白い理科年表.
プレゼント送付してくださりありがとうございました!

(受け取ったと瞬間「ひょっとして,これは送りつけ商法(悪徳商法)なのではないか?」などと疑ってしまったことは秘密にしておこう.笑)

前の記事

ジアゾ化反応

次の記事

お知らせ(Ryo’s Pictures)