'物理' に関する記事のまとめ

2009.10.04 日曜日 [ Latest News, 大学]

進学振り分け

最近、バイトで添削の業務と、細かい作業が増え、またサークル(柏葉会合唱団という混声合唱団)などの予定が立て込んできて忙しい。
めったに徹夜をしないのに、9月は何度も徹夜してしまい、生活リズムが夜型に移行してしまったことは反省すべきだと思う。

とはいえ東大の夏休みは明日(10/5)まであり、まだ新学期が始まっていない。
新学期が始まると、授業というものが増えるので今まで以上に時間のやりくりがきかなくなってしまいそうなので恐ろしい。

さて、東大の夏休みが10月の上旬まで延びるのにはわけがある。(僕が推測するに)
東大には世界でもまれにみる進学振り分けという制度があり、学部二年の夏休みの段階の成績で、上位者から順番に希望の学科に進めるという制度である。
その手続きやガイダンスなどが先週まであったからだ。

僕は、進学振り分けの第一段階というもので、「理学部物理学科
に内定した。
航空宇宙工学科だの、地球惑星物理学科だの、生命化学科(科学ではない)に行きたいだの、やりたいことが多すぎて行きたい学科が絞れなかったが、結局は入学時の段階で行きたいと思った物理学科に進もうと決意した。(初心忘れるべからず)
友人からは、「予想外な学科に進むんだろうと思っていたら、意外とオーソドックスに物理学科に入ったね。」とのコメントを受けたが、逆にいえば、普通に物理学科に進んだこと、それ自体が他の人にとっては予想外なことであったのだろう。
(別にサプライズを狙ったわけではないが・・・。)

そんなわけで、昨日は物理学科のガイダンスに行った。
授業の説明や、現在の学科3年生の説明などなど。

特に来年の五月祭の出店(毎年理学部物理学科はPhysics Labという研究発表企画を出している)についての説明は面白かった。
来年は(時間にゆとりがあれば)五月祭の企画に参加したいと思う。(できるかな?)

ところで、東京大学理学部物理学科試験対策委員長って、なんて恐ろしい響きなんだろう(笑)
役員決めの時、これ以上忙しくなりたくない!(むしろ現状でもキャパシティを超過している気がするのだが・・・。)という思いから手を上げずに知らん顔していたのだが、誰も手を上げずに残ってたのと、他の人任せにすることが許せない体質なようで、結局挙手をしてしまった。
ああ、また面倒なことになった気がする(笑)

2009.08.05 水曜日 [ Latest News, その他, サイエンス]

物理チャレンジ

今年の物理チャレンジは茨城県つくば市で開催された.
高エネルギー加速器研究機構(KEK)の宿舎に泊まり5時間にわたる理論試験,実験試験の開催をし,JAXAや産総研,KEKの見学などの見学会,フィジクスライブと呼ばれる研究者と学生の交流会などとても充実した三泊四日であった.

毎年毎年物理チャレンジは新しい取り組みを行い,面白くなっていっていると思う.
大会運営にあたって,物理学系の3学会の先生方や県庁の方の多大なバックアップがある中で,
今回僕は,大会に参加する中高生と共にに密着して3泊4日の生活をする学生スタッフ(班長)という立場で参加した.
去年も班長として物理チャレンジに参加したものの初めての班長ということもあり,思うようにいかなかった面もあった.
それに対し今年は,去年の反省も活かすことができ,さらに今回は事務的な面も含め新しい取り組みができ,満足している.

あまりに濃密な70時間強の時間は,日記に書ききれないくらいだ. でも自分に対しても,参加者にとってもいい経験になったと思う.
(日記に書ききれないのは,自分がちゃんと日記を更新していないからいけないわけだけど苦笑)

いま,物理チャレンジ第五回大会が終わったばかりだ.
徐々に,メンバーの世代交代が始まりつつある.
物理チャレンジを,常に活発なものにし続けるために,今後は下の代へとバトンタッチをしながら大会運営の手伝いをし続けていきたいと思っている.

せっかく今年も物理チャレンジでいい経験ができ活力をもらったので,これを生かしてこの夏休みをもっともっとエネルギッシュに過ごしたいと思う.

2009.05.25 月曜日 [ Latest News, サイエンス, 大学]

進学振り分け

最近、進学振り分け(通称進振り)について悩んでいる。

進振りとは東大の特徴的な制度であり、世界的にみてもこの制度は特殊なものらしい。
一般的な大学は入学時に法学部であったり医学部、工学部のように志望学科を選択して受験する。
東大は、高校生のうちから専門を決定してしまうのは良くない、という考え方から、大学入って一年半は専門課程に所属せず多岐にわたる分野の勉強をすることになっている。
(彼らはこれをレイトスペシャリゼーションと呼ぶ)

現在僕は教養学部(前期課程)理科一類という場所に所属しており、教養を身につけることになっている。ただ教養教養と叫ばれながらも、実際はあまり深い内容の知識を身につけることが出来ていない。これは結局は残念ながら進振りの制度に問題があるからだろう。

進振りでは、二年夏学期までの成績の平均点が高い順に進学先を選べることになっている。
向学心があり、点数の高い学科に行こうとする人ほどもちろん点数を稼がなくてはならない。
しかし、点数を稼ぐことに躍起になるとどういうことが起きるだろうか。
東大の多くの生徒は、楽をして高い成績をもらえる授業を探そうとする。
新学期になると、学内向けに「教員逆評定」というものがとある出版系サークルにより編集され販売されるが、それをほとんどの学生が購入することになる。
この冊子により皆、成績のとりやすそうな授業を選択する訳だ。
周囲の人間が、出来るだけ楽をして高い成績を取ろうとする訳だから、本当に多岐にわたる分野の勉強をしたいと思う人にとってはとても都合が悪い。
頑張って勉強しても得点の伸びが悪くなってしまうからだ。

しかも、いったん逆評定などで教員の良さが評価されると、その授業に学生は集中する。
人が集中すると教員も、最下層にあわせて授業をしないといけないことになっているので出来るだけやさしく授業をしようとする。
これが悪循環につながる訳だ。
全体として、東大の生徒は成績、という単なる数字に踊らされて、教員に甘えるような姿勢を見せることがある。
そして教員も授業の内容を薄くしていってしまう。
ある意味教養前期課程はモラトリアムであるのかな、とは思いながらもちょっと授業がつまらないなあと感じられることは多い。

とはいえ、専門課程に入ると様子は一変して、がっしりと授業が行われるようだ。
怖いようで楽しみである。


■進学学科選び■
進振りが確定するのは9月である。 この結果で東大生の人生が決まるわけだ。
(同時に、前期課程でずっと一緒であったクラスも解体される)

現在進学で迷っているのは
理学部物理学科
・理学部天文学科
理学部地球惑星物理学科
工学部航空宇宙工学科
である。(理学部化学科工学部物理工学科も考えていないわけではないが)
それぞれの学科に一長一短がある。

先ほど述べたように東大の学内では、人間の評価も、学科の評価も成績の平均点で評価する風潮にある。そのためこの中で最も進振りの点数が高い理物(理学部物理学科)は学生の間では評価が高い。
しかし、入る難易度が高いから、という理由だけで安直に理物を選ぶのは良くない。
高校時代から一緒に勉強してきた周囲の人からは、理物に行くのが当然というように思われているようだが、最近理物へ進学するというモチベーションにはつながっていない。
各学科の教員や研究についてよく調べて、進学先の学科をしぼっていきたいと思う。


■大学・大学院卒業後の進路■
最近、進路のことを考えていると小中学生のときの夢を思い出すようになっている。
なぜなら、
物理をやろうというモチベーションが生まれたのは高二のときの物理チャレンジのときであるが、もともとのScienceに対するモチベーションはもっと以前からあったからだ。
そもそも、どんなことがきっかけで科学が好きになったのかを考えるのは面白い。

小学生のころは、ロボコンをやりたいといっていたのを覚えている。
NHKで大学生ロボコンを見ていたからだろうか。
それの影響もあってか(科学技術館サイエンス友の会の友人の影響も大きかったが)小中学生の頃は電子工作にはまった。
大学に入った際、一瞬ロボコンサークルに入りかけたが、忙しそうという理由で入部を諦めてしまった。
物理チャレンジ系の友人でロボコンサークルに所属しているA.T.くん,S.K.くんもいる。
忙しそうだが、毎日が充実しているように見える。

電気回路について勉強をして電子工作をしたいというモチベーションは未だになくなっていない。
最近はパソコンいじりばかりやっているが、半田ごてをつかった工作をやりたいなと思っている。
(電子工学科に進むという手もあったが、電子工作だけを専門にはしたくはなかったので、ここには進まないつもり。物理学科などに進んでも実験装置の製作は自分の手作業になることは多々あるからいずれ電子工作は必要になってくるであろう。)
それにしてもクラスメートのS.N.くんは最近PICをいじり始めたらしい。
負けてられないなあ。

また、電子工作だけでなく宇宙開発にも興味があった。
現在ではJAXAになったが、かつての NASDA,ISASへの興味が強かった。
ちなみに上に述べた学科はすべてJAXAと大学院で提携しているのでJAXAへの就職の道はどこへ行っても確保されているようだ。
(くわしくはこちら)

宇宙開発への興味といえば、東大航空宇宙工学科の中須賀研究室で打ち上げた小型衛星CubeSatなどを追いかけていた時代もあるし、旧ISAS(現JAXA)のはやぶさプロジェクトに至っては打ち上げられる以前(まだ衛星の名前がMUSES-Cと呼ばれていた時代)から追いかけ続けている。

もう一つ興味があることとしては海洋である。
JAMSTEC(海洋研究開発機構)への興味もあった。
しんかい6500などの潜水艦やちきゅうとよばれる海洋水面下の地層に穴をあけて岩石のサンプルを採取する船などには今でも興味がある。
(そういえばちきゅうも建造される前から追いかけていたんだったっけな。)

小学生のころは今よりもたくさん興味を持っていたのではないかと思えるくらいの興味の幅があった。
将来やりたい研究なども含めて進学先を考えられれば、と思っている。

2009.05.12 火曜日 [ Latest News, サイエンス, 大学]

益川敏英教授 講演会@駒場

5月9日東京大学駒場キャンパス900番講堂で昨年ノーベル物理学賞受賞された益川先生の講演会があった.
参加は無料で,新入生を対象という建前の講演会であったが,翌日(新入生だけで模擬店を開催する)「新フェス」が行われるための準備で新入生があまりいなかったのも事実ではある.(とはいえそこそこいた)
そういう僕ももはや二年生であるが…

講演開始時間は14時,しかし受付開始は12時半とちょっと早め.
僕はさらに早い12時10分ごろ東大についた.
しかし,もうすでに列ができていた.
さすが,ノーベル賞受賞者への関心は高いんだなあと改めて実感.

といっても早めに列に並んでまで整理券を受け取るのも面倒だったので,12時半ごろまでは生協購買部や食堂で友人とまったり.
12時半ちょっと前にいくと,列の長さはさらに長くなっていた.
といっても200人はいなかったように感じる.
人気,といえるのかどうか微妙な人数だ.

とにかく,友人の分の整理券も受け取らなくてはならなかったので,一度整理券をとって席を確保してから再び列に並びなおした.
学生には学生証をチェックしていた建前上,一度に複数枚とることが認められていなかったからだ.

ところで,講演会開催には事務方のスタッフが必要になる.
今回の講演会の企画は,駒場の理系の研究室の先生方と,一部の手伝いの学生で構成されていた.
その学生スタッフのうち二人ほどが知り合いだった.
二回目の整理券確保後,スタッフの友人と話していると,後ろから
「益川先生が到着されました.いま正門にいらっしゃいます.」
とのこと.
いやいや,要人は裏側の門から招き入れるんじゃないのか? と思いながら,一緒に講演を聞きに行ったHとともに正門に行ってみることに.

・・・
まさかおひとりでいらっしゃるとは思いもしなかった.
正門入ってすぐ右の守衛所の横に立っているではないか!
900番講堂は正門入って左にあるからか,益川先生目当ての人は(門の右側に立っている)白髪の人に気づかないまま,左の目的地に急いで歩いていく.
何という滑稽な光景だろうか.

とはいえ僕自身も直接話しかける勇気がなかったので遠巻きに見ているだけだったが...
しばらくすると後ろから,駒場のお偉い物理の先生方が迎えに来た.
益川先生は別室に連れて行かれるようなので,僕らも会場にもどった.



そして講演会開始.
まずは,物理学会のときの講演会と同様に,主催者の挨拶ののち,CP対称性の破れについての解説があり,その後に益川先生の講演である.
解説をされた先生は,普段は益川先生のことを「益川さん」と呼んでいるようなのだが,今回の講演では「益川先生」と呼ぶように努力していた.(大学側からの要請か?)
解説中「益川さん」と口走ってしまい,あわてて「益川先生」と言いなおすことが頻繁にあった.
普段通りの呼び方で呼んだほうがよさそうに感じるのだけど…

また,益川先生は以前東大の原子核研究所(今の高エネ研)に所属された時代もありその当時,東大で試験監督をされたこともあるらしい.
たぶん当時の学生は将来ノーベル賞を受賞する先生だとは想像もしなかっただろう :苦笑

さて,そして益川先生のご講演が始まった.
あらかじめ用意した講演内容とは異なり,気の向くままに話してくださったようだ.
物理学会の市民講座のときと同じ論題だったので,同じ話もあったが,だいぶ市民講座とは内容が異なっていた.

彼は,天才の定義についても話をしていた.
天才は3種類のタイプに分類される.と
一つ目は秀才タイプの天才.
何人かの物理学者の例をあげていた.

二つ目は変人タイプの天才
ランダウという有名な物理学者がいるが彼はこれに該当する.
誰も信じそうもないような仮定から,理論を展開し現実を説明する彼の理論の展開のやり方は確かに有名だ.
今でもランダウ物理学教程という本は邦訳本もいくらか出版されているが,その本が難しいといわれる理由は,理論の出発点(公理)が現実と乖離しているように感じられるからであろう.
しかし,それはきれいな理論体系 (少ない公理から豊かな定理が生み出される体系) を実現するために敢えて洗練された公理だけを採用しているのかと思いきや,益川先生によると,彼はもともとの思考回路がそのような信じがたい公理系からの理論の導出をするようにできていると言っていた.
確かに,そのような一般人とは違う論理で物事を考えるからこそ”変人”といわれるわけだが.


他には友人の存在の必要性を話していた.
益川先生自身,ノーベル賞をとる際には小林先生の存在があった.
しかし実は小林先生と益川先生が一緒に研究したのは必然性によるものではなかったようだ.
というのも,益川先生は小林先生よりも年上ということもあって先に京都大学へ助手として行った.
その後小林先生が京大にいくわけだが,京都での生活などについて研究室の先輩であった益川先生に手紙で(メールでないところが時代を感じる)話を伺っていたようだ.
文通の中でお互いの興味のある研究の話になり,お互いCP対称性の破れというテーマに興味をもっていることが分かり共同研究をすることになったようだ.
当時,理論ではCP対称性という対称性(粒子と反粒子は対称的に存在する)と考えられていたのだが,ある加速器による実験結果から対称性が破れていることが判明していた.

とにかく,それ以来益川先生と小林先生は共同でCP対称性の破れの理論について議論を重ねて理論を作ったようだ.
益川先生曰く,友人の存在は教官の存在以上に重要だ.と
たしかに教員は学生よりは年上であるし,権威もある.
権威があるということは,責任が大きいということ.
できるだけ嘘を言いたくないという思いが強くなる.
そうすると,新しい理論の提唱だとかはふと頭の中で思いついたとしても嘘かもしれない,という恐れから新しい理論を口外する事が出来なくなる.
(これは益川先生だけでなくいろいろな人が,同じようなことを言っているが.)

つまり,学生が新しい理論を考えたと言って先生にもってきたとしても,先生はこの恐れから従来の理論からあまりにも逸脱した内容の考えには賛同しかねてしまうようだ.
野依さんの講演会で,ある院生が自分の実験についてアイデアを伺いたくて講演の休憩時間に直接質問をしたところ,野依さんからの返答は「自分の思うようにやりなさい」だったとか.
これも,上記の理由によることだろう.

だからこそ(教官の存在以上に)友人の存在は重要.
一人で研究するより,二人で研究したほうが能率がだいたい1.5倍になると言っていた.
友達は必要だし,活用すべきだと.

そういえば,僕が高校時代通っていた塾(現在のバイト先)の合格祝賀会で卒業生代表のスピーチをした際に「友達は便利です」だなんていう失言!?をしてしまった記憶があるのだが,
その意図としては,益川先生のおっしゃったような,友人と議論することで新たな発見が生まれたり,切磋琢磨しながらより知識を増やすことができる.ということだ.
さまざまな (限られたメンバーだと視野が狭くなるのでできるだけ幅広く多くの) 友人との議論を積極的に行うように心がけなければ,と思った.


そして,益川先生は,研究者(とくに理論屋)は自分の見た参考文献を見なかったことにする傾向にある とも話された.
あくまで,自分が論文中の理論をすべて導いたかのような美しさをアピールしたいという気持ちになるからだそうだ.
この点についてはあまり具体例を知らないが,確かに僕が理論屋であるなら,論文の最後に書く参考文献はあまり多くしたくないかもしれない.


また,理論の発見は,(お互い無関係の研究者たちから)同時期に発表されることが多い,ということも言っていた.これも様々な理論において有名な話だ.
実際には,実験物理学の範疇でもしばしば,複数の研究所で同時にある事象が発見されることもある.

科学の進歩は何らかの時系列に従って発展するのかもしれない.と言っていた.
裏を返せば,現地点では全く解決できそうもない問題も,全力を尽くして取り組めば,いつかは (その問題が解決されるべき時がくれば) 解決されるであろう,ということだ.
(ちょっと論理的には飛躍がないわけでもないが:笑)


他にもいろいろと面白い話をしていただいたが,僕が記憶しているのはこの程度まで.
また講演会がある際にはできるだけ記録に残しておきたいと思う.

2009.04.01 水曜日 [ Latest News, サイエンス]

物理学会ーノーベル賞記念講演ー

29日は立教大学へ
「日本物理学会市民科学講演会 ノーベル物理学賞受賞記念講演会
ーサイエンスへの限りない好奇心ー」を聴きにいった。
午前中はバイトがあったために、会場へはギリギリで到着した。
生協食堂でカツカレーをかきこみ、開始時間に間に合った。

初めは物理学会長の二宮先生、そして協賛者の二人の方の挨拶で始まった。
その後、素粒子物理学の先端の理論物理学者の東島清教授(阪大)、CP対称性の破れの実証のリーダーをされた高崎史彦教授(KEK)のお二人の解説がある。
物理学会ということもあり、解説する内容はとても深い内容まで、しかも高校生にでも分かるように丁寧に話されていた。
ファインマンダイアグラムをもちいた電子の対消滅対生成の話と、CP対称性、カイラル対称性のお話、そして、K中間子のCP対称性の破れの発見とそこから得られた小林益川理論に至るまでのお話を伺った。
途中、行列が登場したのだが、行列の成分の中にファインマンダイアグラムが入っていて、何じゃこりゃ?と理解に苦しむ部分もあったが。(なんとなくいいたいことは分からなくもなかったが。。。)
やっぱり素粒子物理やる人の数学って難しそうだなぁー。と実感。

にしても、世間で騒がれる割に、まったく小林・益川理論の内容を知らなかった僕にはとてもいい講演を聴けた。

そして、高崎先生。
やっぱり実験物理学者もすごいなぁと実感させられた。
小林益川理論を最終的に証明したのはKEK(高エネルギ加速器研究機構)のKEKB加速器(Bファクトリー)とスタンフォード線形加速器センターのPEP-II 加速器である。
日本としては、KEKBで理論を実証出来たことはとても誇りに思えることだ。
KEKBの性能はとても高い。
しかも、加速器は整備点検などで停止することがしょっちゅうあるのだがKEKBは年間の9割以上の時間運転を続けている。
しかし、その高い性能を維持することはとても大変だそうだ。

いつも思うのだが粒子加速器の技術力の高さはすごい。
特にKEKBはLHC(スイスにある世界最高エネルギーの加速器)の陽子反陽子衝突と異なり、電子と陽電子(電子の反粒子)のビーム衝突で実験する。
電子ビームは陽子ビーム以上に小さい半径のものだ。
それを逆方向から飛んでくる陽電子と衝突させるわけだ。


以前、日本科学未来館で展示解説のボランティアをしていた時、KEKBについての展示が新しくなる際に、KEKBの研究者のお話を伺う機会があった。
そのときは、陽電子を加速するのは電子よりも難しいため、電子ビームに比べ、陽電子ビームのエネルギーは上げにくい(あまりエネルギーが大きすぎると、陽電子から出る光によって加速器の配管から電子が放出され追従滅してしまうため。)ということ、
そしてその技術はとてもすごいものだということ、くらいしか分からなかった。
しかし、今だからこそこの講演会を聴くことで、分かったこともとても多かった。


さて、二人の先生の解説のあと、江崎先生、小柴先生の挨拶があった。
(さすがは物理学会。ノーベル賞受賞者を4人同時に生で見れるとはすごすぎる。。)
そのご益川先生、小林先生のご講演があった。
お二方からも興味深いお話を伺うことが出来た。
理論の解説というよりも、どちらかというと一個人の物理学者としていままでやってきたことを聴かせて頂いたという感じだ。
しかし、ここのところの疲れと、理論・実験双方の解説で集中力を使い果たしてしまったため、実はちゃんと話をすべて聴くことができなかったのは内緒にしておこう。

今度、夏の物理チャレンジの際のご講演を聴く際にはちゃんと体調を万端にして講演を伺いたいと思う。



講演終了後は会場はサイン会と化していた。
僕は、大学の知り合いや先輩達(学会のお手伝いをされている方もいる)とおしゃべりしながらサイン会の様子をぼんやりと見ていた。
(人だかりで1mくらい離れたところにしか、いられなかったというだけのことであるが:笑)
結局ミーハーな方々がサインをもらっているのを眺めるだけで帰ることにした。
サインもらったところで、そんなことに浮かれていて勉強を怠ってしまっては本末転倒だもんなぁ・・・
(と書きつつも、本当は若干サインは欲しかったかも… :笑)

2008.10.25 土曜日 [ Latest News, サイエンス]

「量子力学による情報技術の革命」

今日は日本物理学会主催の「量子力学による情報技術の革命」という公開講座に行った。
場所が自分の大学のキャンパス内であったこと、それと今年の物理チャレンジでスタッフをされていたO先生が世話人をされていて、物理チャレンジの際にこの講座の受講を勧められ、内容に興味があったからである。

大雑把にいってしまえば今話題の量子コンピュータ、量子通信の内容の講演会である。
3人の講演者の方が順に約1時間ずつお話をされた。
もともとこの講座の対象ターゲットが高校生であるため、内容は複雑な数式を出来るだけ減らして大変わかりやすいものであった。
量子論のいくつかの性質を利用した計算機や通信方式であるがうまく説明していたので、僕自身もとても理解しやすかった。


講演会ののち、一緒に聴きに行った友人Nと、先生方にいくつかの質問をしていると結局最後まで会場に残ってしまった。
会場の机の状態を元に戻したりとO先生の手伝いもしていたら、先生のお誘いで講演者の先生方とともに喫茶店でも、と誘われたのでご一緒させていただくことにした。
ところが残念ながらキャンパス内の喫茶店はもうしまっていた上、キャンパス周辺の店も予約が入っているなどで店が見つからない。
ということで渋谷まで出ることに。

結局は渋谷の居酒屋で食事をした。(※もちろん「未成年なので」僕らは飲酒していないが笑)
喫茶店のつもりがちゃんとした夕飯をごちそうになることになった。
ご飯を一緒に食べさせて頂き、誘ってくださった先生方には大変感謝している。

今回は初めて生の研究者の方と一緒の食事をしながら様々な話を伺った。
以前物理チャレンジの先生方とお食事させていただいたこともあるが、その際は「物理チャレンジ」という共通の話題があった。
しかし今回は純粋に「物理」という接点しかないうえに、初めて会ったばかりの先生方とご一緒の食事である。
とても刺激的だった。
接点が「物理」しかなかったものの話題は尽きず、今日の発表の内容についてや、以前の研究についてのお話を伺うこともできたし、企業研究者と大学研究者のそれぞれの環境の現状、科研費についての問題点や、高校・大学での物理教育についてのお話を伺い、時々議論に混ぜて頂いたりもした。

学部一年生としては滅多に経験できない体験(?)をさせていただいたと思う。
このようなチャンスを与えてくださったO先生、また東大教養学部のH先生や、今回この講演会で講演してくださった先生はじめ一緒に夕飯で様々な興味深い話をしてくださった先生方、本当にお世話になりました。ありがとうございました。

今日の刺激を得て、あらためて物理学の勉強もがんばらなくては! と感じた。
忙しい毎日が続くが物理の勉強をちゃんと続けて行きたいと思っている。


PS
ところで来週にまた本郷で東大理学部の公開講座があるのだが、行くべきかどうか迷っている(笑)
3週連続で講演会に出席しているとさすがに時間的にもきついからである。
もし公開講座に出席したらその内容も日記に書きたいと思っている。

2008.10.08 水曜日 [ Latest News, サイエンス, 大学]

理論物理学とノーベル賞

昨日は2008年ノーベル物理学賞が南部先生、小林先生、益川先生が決定したことで盛り上がった。
本日も化学賞に下村先生ら3人に受賞することが決定したらしい。
ノーベル賞は毎年恒例のことではあるが、受賞研究の内容は、(あたりまえではあるが)とても素晴らしいと思う。

今年は、日本生まれが4人(以上)。
ただ単に同じ国民である、というだけのことであるが、やはりすごいことだ。
と言えども、科学研究は国際協力が欠かせない。
日本人が受賞したからといって、度を過ぎて「同じ日本人」として誇りに思ったり、自分のことのようにうかれすぎてもいけないなぁとも個人的には思ってはいる。
(あまりニュースでのインタビューなどに答える人が、何も実態も分からないままにインタビュアーにのせられて、喜んでいる様子は個人的には見ていて快いものではなかった。)

しかし、日本人がノーベル賞受賞することでいいことが無いわけではない。
まず、言語が同じこと。
論文などを読むのは英語であるので、(今の僕には)すらすらと読めないのだが、受賞者は日本語で講演を行ったり、日本語で書かれた本を出版している。
容易に研究内容の深いところまで知ることができるのがとても嬉しい。
講演会等があればいってみたいものだ。

さて、残念ながら化学賞を受賞された下村脩先生は恥ずかしながら全くどのような先生かを知らない。
勉強不足である。
GFPと呼ばれる蛍光蛋白質(紫外線などを照射すると特定の色に光る蛋白質)を発見されたらしい。
夏学期の生命科学の授業ではGFPを利用した手法をいくつか聞いたのだが、具体的にどのような仕組みで、またどのような場合にどう用いるのか、などについてはよく分かっていない。
残念だ。

しかし、ここでは物理のことを書きたい。
3人の受賞者は物理を志す人の間では大変有名な理論物理学研究者である。
物理を専攻する人は知らない人がいないと言ってもいいほどだ。
と言っても、素粒子研究の理論は理論物理学の中でも極めて理解が難しい(らしい)。
それは理論物理は数学を用いて、世界を記述していくわけだが、当然のことだがその数学が極めて難しいからだそうだ。
だからこそ、このように難解な素粒子理論でノーベル賞を受賞されるのは本当に貴重で素晴らしいと思う。

実験により確立された理論はまだしも、殆どわずかなデータ(実験誤差のように見えるわずかな違いなど)から壮大な理論を構築したものは、すぐには受賞にはなり得ない。
今回の受賞内容はこのような意味で壮大な理論である。
論理的に欠陥がなく、素晴らしいと思われる理論でも、実験による裏付けがなければ成立し得ない訳だ。

益川先生の話によれば、実験で自分の理論が裏付けされた時が最も嬉しかったらしい。
受賞決定直後のインタビューは落ち着けないものだろうが、あまりノーベル賞は嬉しくないと言ったのは、むしろそれ以上の喜びを実験による自論の裏付けで得ていた、という意味なのだろう。

そういう点でやはり理論学者に対してどのタイミングでノーベル賞を与えるかはノーベル財団自身も悩んだことなのではないかと思った。
実験による理論の裏付けがなされたとしても、その実験が正しいかどうかを判断する必要もあるだろうし、手間取って、受賞のチャンスを逃してしまっていたのだろう。
今年は、LHCというスイスの世界最大の粒子(陽子)加速器が稼働した年でもあり、(といっても故障で、現在停止中らしいが。)素粒子物理学においては一つの大きな節目が得られそうなところである。
だから、今年をチャンスと考え、素粒子理論学者の3人に受賞を決定したのではないかと思う。
(昨日同様のことを先輩であるT.N.さんも言っていた。)

僕が素粒子論に興味を持ち、彼らの業績を知ったのは中学生の時に読んだ本だったであろうか。
それ以来、ノーベル賞受賞者が発表されるたびに彼らの名前が挙げられないのに不思議に思っていた。
他にも素晴らしい研究をされた理論研究者はたくさんいる。
しかし、ノーベル賞が受賞されるのは理論を発表した直後でなく、実験などによる裏付けが得られるまではお預けのようだ。

そういえば、先日(9/22)に大学の友人3人と東大駒場キャンパス数理科学研究棟内の加藤研究室にお伺いした。
加藤先生のご専門も素粒子理論をはじめとした内容の理論である。
お話を聞きに行った3人とも、まだまだ素粒子理論について全くと言っていいほどわからないので、先生には大変ご迷惑をかけてしまったかも知れない。
しかし、理論系研究室を実際に見たのは生まれて初めてである。
実験系の研究室や工学系の研究室ならば今まで何回か伺ったこともあったが、理論系の研究室は今までの印象とは全く違う。
まず、研究室が整然としている(笑)

書棚には理論系の本がびっしりと並び、論文を入れるらしき棚もあり(中までは見ていないが)資料が沢山あるのだなぁという印象を受けた。
しかし、「理論学者は紙と鉛筆(と計算機)さえあれば研究ができる」といわれている通り、研究者は黙々とさまざまな仮説を提唱しては証明、失敗という試行錯誤を繰り返しているようだ。

前回お伺いしたときは、話をしている途中から先生が学部一年生の我々に物理を教授し始めてくださり、ちょっとしたセミナーのようになってしまった。
100%理解しきれなかった自分の勉強の足りなさには情けなく思いつつも、とても面白い話を聞けた。

彼は、物理学者ながらも数学者であり、数学的側面からの物理学の理解が重要であると教えてくださった。
どんなに複雑な物理法則があったとしても、実は数学的な側面から見たら単純であったりする、というわけである。
しかし、単純といってもその数学の側面を理解するのには、相当量の数学の習得が必要なようだ(笑)

そのためには高等教育の数学の内容をもっと考えるべきだとも、おっしゃっていた。
確かに高校数学の指導要領は学問が発展し続けているのに対して昔から殆ど変っていない。
現行のままだと大学に入ってから数学の内容に苦労するわけだ。
微分積分や、行列などの範囲は大学入ってから更に重要になるのだから、もっとしっかりとやるべきである、ということだ。
大学に入ってみてわかったことは、意外にも多くの学生が高校の指導要領の内容ばかりの数学しか知らないということ。
前期の力学の授業など、(個人的には)当たり前に思っていた数学の表示について、質問する学生が多く少しショックだった。

最近、理論物理学に興味を持ち始めた。理論物理は勉強するべきことが沢山あるが、周囲の八王子組の友人や塾の仲間とともに切磋琢磨していきたいと思う。
頑張るぞ。

2008.08.15 金曜日 [ Latest News, サイエンス]

物理チャレンジ(一日目後半~二日目前半)

前回の続き
(←物理チャレンジでのことを時系列に沿って書いていくとしたとき、この日記更新の頻度では4日目の話を書くまでに至るのだろうか。と心配。笑)

まずは前回に載せなかった写真を一つ。
列車内でヤコビアンを導く
夜行列車でn次元極座標表示のヤコビアンを出そうとしているY.Tさん。ちなみに後ろの赤い服はD.Nくん。

【一日目後半】
物理チャレンジ一日目は、生徒や学生スタッフ同士の懇親会として、立食パーティーがあった。
その立食パーティーののち、杉谷愛という女性がヴォーカルをやるバンドがやってきた。
彼女たちは岡山出身らしい。
あまり(というよりも全く)ライヴというものを経験したことがなかったもののすごい楽しかった。
音楽が好きなんだなぁと再び実感した。

今回、歌手をチャレンジにお呼びするのは初めての試みであったが大成功だった。
事務局の方々に感謝している。
来年も期待♪

しかししかし、どちらかというと学生スタッフのほうが参加者以上に盛り上がっていたかもしれない(笑)
(もちろん高校生たちも見かけによらず?すごい盛り上がっていたのだが、それに負けずに僕らも盛り上がっていたということ:笑)

そして、その後部屋に戻り就寝。

かと思いきや、スタッフは大会本部(場所としては宿舎の大きな宴会場)でスタッフ会議。
詳細は言及しないがさまざまな観点において綿密に作られているな、と感じた。
去年まで(ふらふらっと)物理チャレンジに参加していたが、今回スタッフとして参加してみて、やはり裏方が大変しっかりしているからこそ成功する大会だと改めて感じた。

スタッフ会議終了後、僕ら(八王子組の学生スタッフ)はそのまま大会本部に残り、翌日のフィジクスライブの準備、そして大会参加者/スタッフ対象のニュースレターの発行をした。
このとき、学生スタッフの持ってきたPC三台(うち一台が僕のPC)が並んだ。(ほかに先生方のPCを含めると大会本部には多くのPCが雑然と並んでいたわけだが。)

フィジクスライブの準備とは、参加者向けの宣伝ポスターの作成である。(レジュメは前日に大学の自治会室で印刷してあった)
A3で製作したのだが、ほとんどは出発前に学校で作ってあったのですぐに印刷することができた。

一方ニュースレターは大変だ。
初日の出来事と写真をまとめてポスターにしなければならないからだ。
こちらは、大変手間取った。
いろいろと手間取ることもありながらも午前2時に印刷終了。
印刷して、ロビーにある掲示板にニュースレターの掲示して、やっと睡眠できた。

一緒にニュースレターをつくったT.HさんとS.Tくんは本部で寝たそうだが、僕は部屋に戻ることにした。
でも部屋は真っ暗。班のみんなは睡眠中。
しかも布団を敷き忘れた(苦笑)

でもやはり本部で寝るのはいやだったので、とりあえず部屋の隅の畳の上でバスタオルを敷き、突っ伏して睡眠。



【二日目】
6時45分起床。
一緒に学生スタッフで同じ班をもったD.Nくんに起こされて目が覚めた。眠い。

理論試験開始直前
写真は理論試験開始直前の様子

朝食を食べたのち、高校生は理論試験開始。
試験時間は8:30-13:30
理論試験は運良く試験監督の担当が入っていなかったので、5時間ゆっくり睡眠時間に充てられると思っていたが、浅はかであった。
試験開始後、歯ブラシを取りに自室に戻ったところ、部屋は清掃中だった。
とりあえず部屋に入ることはできたのだが、ごろごろして睡眠するには気まずい雰囲気。。
手短に歯を磨いたら、そそくさと部屋を退散する。(笑)

仕方ないので大会本部へ。
本部担当のスタッフ2人(S.T,T.H)を含め学生スタッフは今日のニュースレターを作成。

ニュースレター編集中
写真はニュースレター編集中
さて、僕はどこでしょう?笑


ちなみに服が一緒なのは、大会で支給されるもの。
毎年、違う色のTシャツが生徒スタッフに配布され、それを着て全体の集合写真を撮ったりもする。
(一昨年は白色、昨年は青色)
あまり普段着としては使えないが、あれを着ることで全体のまとまりが生じる感じもする。

ニュースレター第一号
これはニュースレターの第一号。
一日目の内容が掲載されている。
現在作っている第二号を含め、結局第六号(大会期間内に作り終えたのは第五号まで)まで作られた。
これらはのちにCDに焼かれて参加者全員に配布される予定だ。

さて編集会議では、どういう内容にしようかー。としゃべっているところへ、T.S先生が、
「もしよかったら、今日の理論試験問題といてみないか?」
とのこと。
みんなどんな問題が出題されているのか気になっていたところだったので解くことに。
「ついでだから問題講評をニュースレターに載せよう」
と、誰だかの発言。
賛成多数(全員)で可決。(笑)
分担して問題を解くことに。

今年の理論試験の題材も面白い。
でも、難易度は去年の物理チャレンジ以上。
高校生のうちはあの難問をがむしゃらに解いていたわけであるが、大学生になった立場からみると、やはり問題の題材は高校範囲を大幅に超越している。
しかし、誘導に従えば高校生も問題を解けるように工夫されている。
僕は大問一の特殊相対論についての問題を解いたが、他の問題も今度チャレンジしたい。

その後、いくつかの点について問題の内容についての議論があった。
特に、問題文の誘導に誤解を生みかねないものをY.Tくんが指摘していた。
おみごと!

他には問題作成担当した先生方にインタビューをしてそれをニュースレターに掲載した。

問題講評は(一部適当に書いてしまった面もあるが)試験終了2分前くらいに、宿舎のフロントの掲示板に掲載することができた。
それなりにたくさんの人に目を通してもらったようでうれしかった。

2008.08.14 木曜日 [ Latest News, バイト]

質問チューター(物理)のバイト

13,14日は高校時代にお世話になっていた塾(S)に質問チューター(物理)のバイトに行った。
このバイトは「中高生が自分のわからない問題などを質問しにきたら、その解き方を教える」というバイトである。

チューター室には数学、物理、化学の担当のチューターが何人か待機している。(シフト制)
質問が全然来ない時間帯もあり、その場合は、自分の勉強をしたり、チューター同士でおしゃべりしてもOKなので、楽と言えば楽な仕事である。また皆、同じ塾出身なので、共通点も多く楽しい。

でも、時間帯によっては質問が押し寄せてくる(笑)
特に化学専属担当のチューターが少ないのに、化学の質問(しかも本質的な質問)が多い。
たまに、僕が答えたりすることもある。
確かに高校化学はパズルゲームのようで面白いなぁ。とつくづく感じる。

しかし、先輩のチューターによると高校化学の能力は放置しておくと1年もしないうちに失われるらしい。
教養としてちゃんと維持しなくては。。。

2008.08.09 土曜日 [ Latest News, サイエンス, 旅行]

物理チャレンジ(零日目~一日目早朝)

さて、今回の物理チャレンジは長かった。
というよりこれほど酷い睡眠不足に陥ったことは初めてだった。

0日目(8月2日)
この日はフィジクスライブ(前日の日記参照)を一緒にやる、東大のメンバー3人とともに夜行で岡山入りを決行することになった。
14時に駒場(東大駒場キャンパス)で集合予定であったが。。


【13:45 出発】
この地点で集合予定時刻に間に合わないことが判明。
どうせ遅刻するのだからと、急がずに駒場に向かうことにする。


【14:30 駒場着】
気づいたら待ち合わせ場所が生協書籍部理学書コーナーになっていた。
書籍部は寒かった。
僕が到着した時点ではまだD.Nくんは到着していなかった。
もともと夜行までの時間に余裕がありすぎなのでゆっくり来ても全く影響がないわけだが。

書籍部で一緒に行く2人と話をしていると、またまた八王子組(IPhO代表候補だった人たちのこと)で、同学年の一人、T.Dくんに遭遇。
どうやら彼は数学のシケタイ(試験対策委員)で、シケプリ(試験対策用補助プリント)を作っているらしいのだが、ひとつ導けない問題があるとのこと。
「いやぁ、n次元極座標表示でのヤコビアンが導けないんだよねぇ」(詳しい内容は略)
ぇ、ヤコビアンはまだ一年生ではやらないだろ。。。(笑)
などと言いつつも数学談義で盛り上がる。

そうこう話をしているうちにD.Nくん到着。
その後フィジックスライブで必要なレジュメ、ポスターなどを製作し(本当はもっと前もってやるべきではあるが。。。)18時ごろ駒場を出発し、東京駅へ。


【19:00 東京駅到着】
列車の発車まであと3時間。
「発車まで統計の授業2コマ分も待たなければならないのか。大変だ。」
などと話をする。
(※駒場の統計の授業はいくつかあるが4人の選んだ教官は同じで、その授業は定理の羅列にすぎず面白みがないということで有名)


【21:30 ホームに出る。】
たくさんの乗客がそれぞれ大きな荷物を抱えながら整然と列を作りホームで電車を待つ。
夜行列車に乗るといつも見るおなじみの光景だ。


【21:55 サンライズ瀬戸号/出雲号到着】
「やっと岡山への移動の半分が終わった」
というのも、集合は14:00で、岡山到着6:27で、総移動時間としては16時間。
そのうち東京出発の地点でもはや集まってから8時間が経過しているわけである。

われわれはサンライズ瀬戸号の4号車へ。
僕は2年前の物理チャレンジの帰り道に一度サンライズ瀬戸号に乗っているのですました顔をして乗車したわけだが、残り3人は予想をはるかに上回る車両のきれいさに興奮している様子。
まぁ、そりゃJRになってから作られた新しい車両だもんな。。

電車はゆっくりと出発。
「慣性力(発車の際、電車後方に引っ張られる力)はわずかに働くように感じるけど、まぁ車内を慣性系(慣性力のない空間)とみれば、僕らが静止してホームが勝手に横に動いているように見えるわけか。」
などとわけのわからないことを言って出発。
気づけばあっという間に横浜着。


【22:30 フィジクスライブの実験ネタ仕込み開始!】
(発車待ちの3時間にやっておくべきだったと後悔。)
途中からは周囲が寝始めたのでラウンジへ。


【2:00 就寝】

【6:00 起床】
初日から目覚ましなしで4時間睡眠とは相当頭がおかしい(笑)
僕は起床したらいくらか車内の写真を撮影した
一方Y.Tさんは、おもむろに紙とボールペンを取り出し、前日尋ねられたヤコビアンの問題を解き始める。(笑)

さて、以下に夜行列車関連の写真を載せる。

サンライズ瀬戸号からの日の出
左図はサンライズ瀬戸号から見た日の出。
受験以降、久々に日の出を見た気がする。


サンライズ瀬戸号車内,窓側から廊下側を見る
室内の様子。
乗車したノビノビ座席は、左右の乗客との間には一部壁がない部分がある。
しかしその分、車内は広々とした印象を受けるし、相互監視のために防犯にもつながっているのだろう。


サンライズ瀬戸号車内,窓横に取り付けられた読書灯,室内灯
窓枠の左上にある二つの明かり。
室内灯と読書灯がある。
2時過ぎてから本を読んだりもしたがその際は読書灯だけを点けていた。


サンライズ瀬戸と出雲の切り離し,切り離し前
岡山駅ではサンライズ瀬戸号(高松行き)とサンライズ出雲号(出雲市行き)の二つが分離される。
連結部分の切り離しは全自動で行われた。
はじめに貫通部(蛇腹のところ)が自動的に格納され、その次に連結部のロックが解除された。


サンライズ瀬戸と出雲の切り離し,切り離した瞬間
連結部が切り離されれば先にサンライズ瀬戸号が発車する。
これは連結部が外れた瞬間。

切り離されたサンライズ瀬戸号,高松に向かう
サンライズ瀬戸号を見送ってから、ホームを後にした。