稜の日記

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2005年12月(高校一年)

スターリングクーラー 2005/12/11
気づいてみれば、前回の日記からもう1ヶ月がたとうとしていました。
先週までは学校のテストのために、ずうっとパソコンにさわっていませんでした。

今日は、久しぶりの日本科学未来館でのボランティアでした。

来週の18日には未来館ではたくさんの行事が行われます。
ボランティアもたくさんの実演実験、工作などをやる予定です。(僕は残念ながら出席できませんが・・・)

ボランティア同志でもその実験をみんなでやったりするのですが、ここでひとつおもしろいものを紹介します。
それは「スターリングクーラー」です。

この装置は燃料電池などとともに注目を浴びている「スターリングエンジン」と言われるものを応用したものです。
まずは、「スターリングエンジン」の簡単な説明から。。。
このエンジンは車についているような燃料を爆発させるものとは違い、身の回りにある様々な温度差を使って物を動かす装置です。
最近のものには、湯呑みのお茶と空気との温度差などでも動くおもちゃも出来たようです。
また、アメリカで製造された高性能なものには、人間の体温と空気の温度差だけでエンジンを動かしてしまうことができるそうなのです。
てのひらの上でエンジンをまわすことができてしまう!ということのようです。

今回は、そのエンジンを逆に利用します。
エンジンをモーターで動かすことで、無理やり温度差を作ってしまおうというものなのです。
その装置を実際に見せてもらいましたが、ただただ装置をがたがた動かすだけでとても冷たくなりました。
簡単な装置で物を冷やすことができるので、これから期待される技術だなぁーと思いました。

このような逆転の発想というのは大切なことだと実感させられました。
同時に、環境問題に対して取り組んでゆくには、CO2を出さないだけではなくて、低コストであると言うこともとても重要な要素であるということをよく考えさせられました。


ライントレーサー 2005/12/19
先週、父が会社帰りにある面白いお土産を買ってきてくれました。
それは、大江戸線の模型の電車です。
でも、それはただの列車なわけではなく、光センサーを内蔵していて黒い線の上を走行することができるのです。
小学生のときには自分でもこの仕組みをつくってみたりしていたので、とても懐かしい思いがしました。
数量限定なのだそうですが、遊びがいがあり面白いものなので、おすすめです。
東京と交通局のページ(3番のところを見てください)


前回に引き続き・・・ 2005/12/21
前回に引き続いて、ライントレーサーについてです。
ライントレーサーとは地面に描いてある線をなぞるように機械が進んでゆくことができる機械です。

ではどうやってその線を読み取るのでしょうか?
デジカメのカメラがついていて、線が真中にくるように調整をするのでしょうか?
いえいえ、もっと簡単な仕組みで出来ています。
前回の日記にあるような都営大江戸線の模型の場合には光の強弱を感じ取るだけの部品が二箇所ついているだけです。
イメージとしては、そこの光るマウス(光学マウス)をもう少し簡素にしただけのようなものです。

たとえば、白い机の上で黒い線(ビニルテープなど)を描いて道をつくったとしましょう。
機械の下に取り付けられている二つのセンサーは白い机の上では何も反応しないで、機械は前に進みつづけます。

しかし、ずっと前に進みつづけていると、途中でカーブしている黒い線と交差してしまいます。
そうしたとたんに、センサーは黒い線を察知します。
センサーが黒い線の上にいて反応している間だけ、片側のタイヤをストップさせます。

たとえば右カーブした線の上を走ろうとするときには、右側の車輪が止まって、黒い線に反応しなくなるまで右カーブをするのです。

そうやって、ラインをまたがる瞬間にちょっとずつカーブをしていくのです。
線の上を走ることができるというのは難しそうに見えますが、実際はそこまでむずかしい技術は何一つないのです。
センサーが反応したらモーターを止める。それだけで機械が動くのです!
私たちの身の回りにある日用の機械などもこのような、シンプルな構造のものが多いのです。
皆さんもそのようなシンプルな構造をさがしてみると、少し機械の内側も見えるように慣れるかもしれません。

■メガスターII
日本科学未来館にある、500万個もの星を投影できるプラネタリウム『メガスターIICosmos』は、流す番組が変わりました。
CGなども沢山多用した番組になったということで、とてもおすすめです。
今回の番組名は「暗やみの色」というものです。