前回に引き続いて、ライントレーサーについてです。 ライントレーサーとは地面に描いてある線をなぞるように機械が進んでゆくことができる機械です。
ではどうやってその線を読み取るのでしょうか? デジカメのカメラがついていて、線が真中にくるように調整をするのでしょうか? いえいえ、もっと簡単な仕組みで出来ています。 前回の日記にあるような都営大江戸線の模型の場合には光の強弱を感じ取るだけの部品が二箇所ついているだけです。 イメージとしては、そこの光るマウス(光学マウス)をもう少し簡素にしただけのようなものです。
たとえば、白い机の上で黒い線(ビニルテープなど)を描いて道をつくったとしましょう。 機械の下に取り付けられている二つのセンサーは白い机の上では何も反応しないで、機械は前に進みつづけます。
しかし、ずっと前に進みつづけていると、途中でカーブしている黒い線と交差してしまいます。 そうしたとたんに、センサーは黒い線を察知します。 センサーが黒い線の上にいて反応している間だけ、片側のタイヤをストップさせます。
たとえば右カーブした線の上を走ろうとするときには、右側の車輪が止まって、黒い線に反応しなくなるまで右カーブをするのです。
そうやって、ラインをまたがる瞬間にちょっとずつカーブをしていくのです。 線の上を走ることができるというのは難しそうに見えますが、実際はそこまでむずかしい技術は何一つないのです。 センサーが反応したらモーターを止める。それだけで機械が動くのです! 私たちの身の回りにある日用の機械などもこのような、シンプルな構造のものが多いのです。 皆さんもそのようなシンプルな構造をさがしてみると、少し機械の内側も見えるように慣れるかもしれません。
■メガスターII 日本科学未来館にある、500万個もの星を投影できるプラネタリウム『メガスターIICosmos』は、流す番組が変わりました。 CGなども沢山多用した番組になったということで、とてもおすすめです。 今回の番組名は「暗やみの色」というものです。
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