稜の日記

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2006年12月(高校二年)

断熱材 2006/12/02
前回の日記でも書きましたが、先日部屋の北向きの窓に梱包用のエアキャップ(プチプチ)を貼り付けました。
家の近くのホームセンターで1.5mだけ購入してきました。
費用は150円です(笑)

熱の出入りは窓だけでなくアルミサッシも大きな原因であるので、アルミサッシごとまとめてエアキャップを貼り付けました。
貼り付けたといっても、セロハンテープでベタベタに張っただけなのですが...

しかし、それにより全く窓から冷気が流れ込んでくることがなくなりました。

家に帰ってきたときなどには部屋は寒いのですが、30分ほど経つとじきに部屋が体温で暖まってきます。
部屋の保温性能がぐんと上がったことが実感できます。

ぜひ、冬場の暖房のコストを下げる為にもやってみてはいかがでしょうか。
貼り付けるのには全然苦労しませんでした。


献血 2006/12/05
今日、朝日新聞(夕刊)の一面に献血の記事が載っていたので、自分の体験も含め献血について書いてみようと思います。
(この記事のリンクは一定期間経つと見れなくなるかもしれません。)

知っている方も多いことと思いますが、現在献血には全血(400ml・200ml)・血漿・血小板 の4種類の献血方法(?)があります。
(※全血とはそのまま血液を採ること)
200ml全血は16才以上ならできるのですが、それ以外の3種類の献血は18才以上でなくては出来ません。
僕は今年、2回200ml献血をしました。
献血をしようと思ったきっかけは、塾の近くに献血センターがありがんばってお兄さんが
「献血にご協力お願いします」
と呼びかけていたのを聞いて、行ってみたことです。

最近は技術が向上して針を指すときの痛みが減ったため、あまり痛い思いはせずに済みました。
僕は高血圧気味なので、2回とも10分強で200ml献血が終わりました。(笑)
一般的には15分ほどで200mlを採れるそうです。

できるだけ、たくさんの人に献血に協力してもらいたいものですね。


さて、今日の新聞には僕のやる200ml全血についての記事が載っていました。
輸血される人にとって、血液によるウイルスの感染は最も怖いものです。
病院はできるだけ患者へのウイルス感染の可能性を低くしようと、400mlの血液製剤を購入しがちです。
なぜなら、一回の輸血で何人もの血液を混ぜてしまうと、危険度がますからです。
単純に考えて、200ml全血の血液は400mlの血液に比べて危険度が倍増してしまうのです。

そのため、200mlの血液は供給が需要を越えてしまって、売れ残り(?)が生じてしまっているようです。(と言っても5%ほどだそうですが...)
しかし、将来の血液資源となるべき高校生に献血を啓発することは重要なことです。
記事にはこのように書かれていました。
『日赤の献血推進課は「若者への啓発と400ミリ推進が両立しないのはわかっている。条件が整えば400ミリの一本化が望ましい。だが、高校のころの体験が大人になってからも献血を続ける理由になっているといわれ、どの程度影響を与えているのか、調査する」としている。

 400ミリ献血を18歳以上としているのは成長期の体に配慮してのことだが、献血年齢と採血量については、厚生労働省研究班が昨年度、400ミリ採血をした17歳男性と18、19歳男性を比べ、気分不良や顔面蒼白(そうはく)などの発生率などに差がなかったと報告した。主任研究者の河原和夫・東京医科歯科大大学院教授は「男子の場合は17歳に下げてもよいのではないか。科学的根拠に基づいた採血基準全体の見直しも必要だろう」と提言している。 』
(引用:http://www.asahi.com/ 2006年12月05日19時30分)
ということで、今後400ml献血の基準年齢が下がることにより、より確実な血液提供ができるようになるであろうと思います。

また、血小板や血漿だけを振り分けて献血する成分献血は現在でも大幅に不足しているようです。
今の状況では僕は成分献血はやれないのですが、成分献血こそ高校生にも出来るようにするべきだと思いました。
(現在成分献血の不足分は輸入に頼っているそうです。)


日本赤十字社:http://www.jrc.or.jp/index.html
東京都赤十字血液センター:http://www.tokyo.bc.jrc.or.jp/


やっとテストが終わりました〜 2006/12/16
先週は学校の中間試験(二期制なので)があり、あまりパソコンに向かうことが出来ませんでした。
昨日から塾の冬期講習が始まり(18日まで)、今日は合唱部の舞台もあり時間に追われる生活(そこまででもないか?笑)をしていました。
今塾では、行列、主に固有値や固有ベクトルを応用して様々な計算をすることを習っています。
行列自体は、夏休みに扱ったのですが、より掘り下げていくととても面白いと感じます。

中学生の時に、「放物線を回転させた時に、どんな式になるのだろうか?」という不可能にさえ感じた疑問が解決出来て以来、行列の存在にはとても不思議な魅力を感じています。
もちろん複素平面や微積分などもとても興味深いものだと思います。

明日の授業は、行列を使って微分方程式を解く、ということを扱うそうなのですが、現地点で全く微分方程式と行列がリンクできていない僕にとってとても楽しみです。


■選択授業■
僕の学校は高三になると必修科目の授業単位数が少なくなりそれ以外の授業が自由選択出来るようになります。
(↑もちろん、高一二の間に履修すべき科目(とそれ以上)を済ませていますよ!?)
理系文系(+音楽系)などに分かれずに、生徒全員が全く同じカリキュラムの中で必修科目の授業を受けています。
そのため、来年度の選択授業もそれぞれの希望で科目を選ぶことができるのです。

僕は、自分の趣味の領域の開拓(?)も兼ねて(もちろん僕の第一目的は受験の為)漢文講読の授業も選択しました。
しかし、選択希望者の人数があまりに少なかったようで開講中止となってしまいました。
最近の世の中の全体的な風潮のようなのですが、(特に高校生は)受験を主に意識させるような授業で無いと魅力を感じていないようです。(僕の考えとは少々矛盾しているかもしれませんが.笑)
今回開講中止となってしまった漢文講読の授業もとにかく漢文を読みましょうというものだったからか、あまり好評でなかったようなのです。

僕はまだ高校生なので想像でしか無いのですが、
学問の最先端に居る人々は、試験の為でもなく、かといって手元に答えが出てくるような問題集を解いているようなわけでもなく、全く先が見えない中で学問を開拓しているのではないでしょうか。もし、仮定が違っていた為に結論に至れないなんて事もよくあるのでしょう。
学問を開拓するようなそのような人が居る中、現在の一般的な社会の風潮はそれに逆行するように動いているような気がします。

そう言った意味では、高校までの初等教育が学問に対しての情熱をもてるような、内容の濃い、深い授業になってほしいな、と強く思います。


歯磨き粉 2006/12/21
皆さんは二色の歯磨き粉が出る歯磨きチューブなどを利用しながら不思議に思ったことはありませんか?
二色が混合してチューブの口から飛び出さず、それぞれの色が半分ずつ出てくる様子はいかにも不思議なことではありませんか?
僕はずっと、これが不思議でした。

現在我が家にある歯磨きチューブは水色と白の二色が同時に出てくるタイプの歯磨き粉です。
僕が色々と試してみて発見したことは
「チューブの上を押すと水色の歯磨き粉が、チューブの後ろのほうを押すと白色の歯磨き粉が出てくる。」
ということでした。

でもどうしても歯磨きチューブの実際の構造が気になったので、親にも説得した上で腑分け(笑)を行うことにしました。
某社歯磨きチューブの真中あたりにカッターナイフの刃を差しこみ、そこから横へ切り進めて行きます。


でも、穴が開いたとたん歯磨き粉独特の香りが漂ってきました。
穴を開ける前は二色それぞれのための袋が入っているのだろうと予想していたのですが、予想のような二重構造ではないようです。
もう穴を開けてしまったのだからしょうがない、と割り切って穴を大きな切れ込みにしていきました。


いざ、チューブを外してみると驚いたことに、チューブの中にもう一つのチューブが入っていました。
内側のチューブには白の歯磨き粉、外側のチューブには水色の歯磨き粉が入っていました。
確かに、チューブの中に二つの内袋を入れるという予想よりはコストがかからずに済むからマシですね。
チューブの中身を見ながら結局は家族揃ってそれを眺めたり写真をとったり...大騒ぎでした。

好奇心の絶えない家族だと思いました(笑)
皆さんも日ごろから当たり前のように使っているものの仕組みを解明するべくなにかを分解してみるのもおもしろいかもしれません。




日本の技術者達は、文明開化してから先進国になるまでの間、ずっと外国の技術を盗み取る為に、外国の製品を次々と分解して研究を進めていったらしいようです。
国の産業の発展は他国の製品の分解を行ったように、私たち個々人の文化水準(?)の工場には市場に出回っている製品の綿密な分解はとても良いものになるかもしれません。
まずは、手始めに歯磨き粉を分解してみてはどうでしょうか?







物理オリンピック 2006/12/27
12/24から12/27(今日)まで、国際物理オリンピック代表候補者の合宿がありました。
偶然にも夏休みに「物理チャレンジ2006」に参加して以来久々の合宿です。

今回合宿には僕を含め12人が参加しました。
春休みの合宿で、この12人から5人の日本代表選手が選抜されることになっています。
冬休みの合宿では主に実験の練習を行いました。
3泊のうち中2日間は7時間にわたって国際大会の過去の実験を行いました。

国際大会では実験の上で、理論値にできるだけ近い値を出すことが要求され、かつ誤差の範囲を計算することが要求されます。

わずかずつ条件をずらしてゆき、その条件から比例関係を導き出していく。
という作業を続けていきます。

理論問題を解くことも大変ですが、実験問題はそれ以上に根気が必要となります。
この3泊で、累計22時間以上もの実験指導・講義をうけて、とても疲れましたが、たくさん得るものがありました。

来年(1月)からは近くの大学の先生に実験指導をしてくださるように手配してもらえるそうです。
実験がとても大好きなので、これからも実験の研究にも力を入れて頑張っていきたいと思います。