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2007年7月(高校三年)

もうすぐ国際物理オリンピック(IPhO2007) 2007/07/07
来週から、僕と一緒に勉強してきた仲間のうち5人が国際物理オリンピック(IPhO)に参加します。
今年の国際大会はイランで開催されます。
日本の選手がIPhOに参加するのは今年で2回目です。
あまり行かないような国ではありますが、体調を崩さずに、頑張って来て欲しいと思います。
僕は大会の最中、日本で応援をしていたいと思います。
プレッシャーに負けず頑張ってください!


今年の(国内で開催される)物理チャレンジの本戦では再び春休みに頑張った仲間たちと会えるのを楽しみにしています。


国際物理オリンピック真っ最中 2007/07/19
現在、国際物理オリンピックがイランで開催されています。
ついこの間までいっしょに物理の勉強をしてきた仲間(のうち5人)が、参加していると思うと、とても印象深く感じます。

物理オリンピックの採点はとても面白いシステムです。
ある一定の採点基準を持った、現地の採点団が数式だけを頼りに採点をします。
その上で、得点復活交渉という交渉が始まります。
日本から現地へ行っている先生方が、日本団の成績ができるだけ上がるようにと、何日もかけて交渉をするのです。
このようにして、結果的にはじき出された点数で、金銀銅メダルの人が決められます。
もちろん、問題の流失や、得点交渉の様子が生徒に流れないようにするために、物理オリンピックの開会式から閉会式に至るまでの間、生徒と先生は全く接点を持たず、完全にそれぞれが隔離された状態で10日間を過ごすのです。

国際大会へ参加した5人は、24日に帰国し首相官邸へ結果報告をし、25日に解散をするようです。
もう試験は終わり、今は他国の学生たちと親睦をはかっていることでしょう。


国際物理オリンピック報告 2007/07/22
インターネットニュースで、国際大会の結果を見つけました。
とてもよい結果を得ることが出来て、とにかくおめでとう!!と思います。

以下に、記事の全文を引用します。

『高校生による国際科学オリンピックが22日まで開かれ、イランであった物理五輪では、灘高(兵庫)の高倉理さん(3年)、村下湧音さん(2年)が金メダルを受賞した。カナダであった生物五輪でも、日本代表が銀メダルなどを獲得した。

 物理は麻布(東京)の増田賢人さん(3年)、筑波大付属駒場(東京)の森田悠介さん(3年)が銀メダルを受賞。大阪星光学院(大阪)の西口大貴さん(3年)が銅メダルを受賞した。

 生物ではフェリス女学院(神奈川)の浜崎真夏さん(2年)が銀メダル。筑波大付属駒場の仮屋園遼さん(3年)、奈良工業高専(奈良)の竹内準二さん(3年)、岡崎(愛知)の本多健太郎さん(3年)が銅メダルを受賞した。

(記事引用元:asahi.com 2007年7月22日 「国際物理五輪で日本の高校生が金銀銅 生物五輪も銀と銅
」)

とても、良かった!!
よくよく考えてみると、物理チャレンジで国際大会の代表候補になった日から1年が経とうとしています。
結局僕はイラン大会に参加することは出来なかったものの、国際大会に向けての訓練を彼らといっしょに受けてきました。
特に、今年に入ってからは、実験・理論共に大変多くの時間を割き、ほとんど苦痛に近いものともいえました。
僕は、(こんなことを言ってしまってごめんなさい..)春休みの合宿以降、送られてくる過去問を引き続き取り組めばよいだけで、プレッシャーを感じずに毎日を過ごすことが出来たのですが、彼ら5人は相当な重圧に耐えてきたと思います。

今、やっと結果を得て、ホッとしていることでしょう。
とにかく、メダル確保できたこと、そしてIPhOの訓練の大きなプレッシャーから逃れることが出来たことを、おめでとう!と言いたいと思います。
(あ、村下君は、まだ来年もありますね...)


来週から物理チャレンジ(国内大会)があり、僕も含め一緒に訓練してきた仲間で集うことが出来ます。
さまざまなお土産話を聞けることを楽しみにしています!!
本当におめでとう!!


詳しくは、国際大会のページ(English) "The 38th International Physics Olympiad"