現在、国際物理オリンピックがイランで開催されています。 ついこの間までいっしょに物理の勉強をしてきた仲間(のうち5人)が、参加していると思うと、とても印象深く感じます。
物理オリンピックの採点はとても面白いシステムです。 ある一定の採点基準を持った、現地の採点団が数式だけを頼りに採点をします。 その上で、得点復活交渉という交渉が始まります。 日本から現地へ行っている先生方が、日本団の成績ができるだけ上がるようにと、何日もかけて交渉をするのです。 このようにして、結果的にはじき出された点数で、金銀銅メダルの人が決められます。 もちろん、問題の流失や、得点交渉の様子が生徒に流れないようにするために、物理オリンピックの開会式から閉会式に至るまでの間、生徒と先生は全く接点を持たず、完全にそれぞれが隔離された状態で10日間を過ごすのです。
国際大会へ参加した5人は、24日に帰国し首相官邸へ結果報告をし、25日に解散をするようです。 もう試験は終わり、今は他国の学生たちと親睦をはかっていることでしょう。
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