地磁気の逆転現象 「どうして地磁気があるのか?どうして地磁気の向きが長い年月の間に逆転するのか?」これが君の質問でしたね。渡辺先生が文献や論文を紹介して下さいました。また多くの方が意見を述べてくれました。
そこでこれらの情報をまとめて紹介したいと思いますが、私自身よく理解していないところもあることを承知しておいて下さい。 先ず、「どうして地磁気があるのか?」ということですが、地球には磁場があって、磁気コンパスが北の方向を指すことは大昔から知られていました。また、この性質を船の航海に利用してきたことも知っていますね。 さて今から150年ばかり前、この地磁気が発生する原因は地球内部にあることが明らかにされました。しかし、地球内部の何が、どのように働いて地磁気が発生するのかは良くわからず色々な考えが出されました。その中でも一番単純な考えは、地球そのものが永久磁石であるという考えです。つまり、永久磁石のまわりに磁場があるように、永久磁石である地球のまわりにも磁場があるという考えです。しかし、地球の内部が高温になっていることが分かってからは、この考えは否定されました。なぜなら永久磁石が高温になると、磁力がなくなるからです。つまり、地球内部は高温になっているので、永久磁石の性質をもつことはないからです。なお、付け加えて説明すれば、(強磁性)物質が磁性を失う温度をキューリー点といいます。 現在、地磁気を説明するための非常に有力な説として「流体ダイナモ説」があります。地球の内部には鉄などの導電性物質が高温になって液体のようになっている外殻と呼ばれる部分があり、この部分では熱による対流や地球の自転による運動が生じています。つまり、もともとある地球磁場の中で導電性流体が運動することによって電流が生じ、この電流により、もとの地球磁場を保つような性質の磁場を発生させるようです。このような仕組みのために地磁気はいつまでも消えずに存在すると考えられています。 この地磁気の反転現象を説明することは非常に難しいことですが、この文章のはじめにあげた論文の中で力武先生の考えが述べられています。それによれば地球の内部における導電性物質の運動はどこでも一様ではなく、部分、部分に乱れやうず渦が発生していると仮定してモデルをたてると、ある条件のもとではこのような磁場の反転が説明できるとのことです。(このようなモデルを力武モデルと呼びます。) 今まで述べてきたように地磁気の反転現象は研究の最先端のテーマであり、今後も色々な説が出されることと思われます。地球の内部がもっと分かればこの分野の研究がもっと進むことでしよう。 |
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ここより下にある地磁気の話は、このページを見てくれたいとこからのメールです。 いとこは、大学生です。分野は、地球科学を勉強しているそうです。 だから、上のkojimaさんのことに、付け加えてくれました。 |
こんにちはしんいちです。 このまえはごめんね りょう君のページの「地磁気の部屋」みましたよー この分野はkojimaさんが言われているように諸説あるみたいで、まさに研究が 地磁気の変化には地球の内部にあるマントルや核といった部分がだんだんと変 地球はさいしょ直径10kmほどの微惑星が衝突と合体を繰り返して、やがて現在 イメージとしてはおばちゃんがケーキを作るときのボールみたいに、小麦粉や その過程の途中で(およそ27億年前くらい)急に地球の磁石のちからが大きく 40億年前くらいに地球に海ができて、海水にそれまで大気に充満していた二酸 (★1)では地球全体がとっても熱くてどろどろでしたがだんだん表面から固まっ このとき表面では「プレートテクトニクス」といわれる地球の表面近くでの運 外核は液体でできています。この低温部のすぐ下の核の液体は冷たくなって中 この磁場はもう一つ地球に大切な働きをしました。この磁場のおかげで太陽か で 丸山茂徳 磯崎行雄 「生命と地球の歴史」岩波新書 岩波書店 1998 に図表つきであります。 参考になれば幸いです。ではでは |
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