物理チャレンジ(一日目前半)

サンライズ瀬戸を見送った後、前泊している物理チャレンジの委員長、副委員長の先生や事務局の方とともにホテルで朝ごはんを食べた。バイキングだったし、前日は軽食しか食べていなかったので、たくさん食べた。というよりも食べ過ぎた。

4人とも寝不足だったが、風邪気味なD.Nくん以外は先生方と岡山城見学に。
(↑後に気づいたことだが、ここで睡眠を取らずに無理をしたことが、結局物理チャレンジ全体の寝不足に直接的につながっている。次回からは気をつけよう。)

【10:30】
岡山城見学から帰ったら一度荷物を預けさせていただいたホテルに寄って、スタッフの集合場所に向かった。
2年前の物理チャレンジと同じ集合場所であるが、歩きながら昔を思い出し、郷愁に浸る。

その後自己紹介、打ち合わせ等があり、12:30ごろから参加の中・高校生が到着し始める。
自分の班員の名前を覚えるのに苦戦した。

【13:30 開会式開始】
委員長の開会宣言に続き、国際物理オリンピック(IPhO)の結果報告(金1,銀1,銅1,入賞2)があった。

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そういえば、日記に書くのを忘れたが、先日7月19日はIPhOの結団式(壮行会)に行った。
そこで、沢山の先生方とおしゃべりをし、オリンピック代表者とも知り合いになることができた。
今年はベトナムのハノイで大会が開催されたのだが、去年の問題の雰囲気と全く異なり、
理論問題は厄介なものが多く、全体的に苦戦を強いられたようだ。
そのような逆境の中で日本代表5人は奮闘し、全員入賞以上に入れたのは素晴らしいと思う。
来年も期待しよう。
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ということで、IPhO報告の後は毎年お楽しみな講演会。
今回は杉山直先生(@名古屋大学)という方がいらっしゃった。

テーマは宇宙の進化論。
最近は、観測技術の向上が昔の宇宙を直接的に調べる手がかりとなっていることについて述べていた。
確かに、2006年のノーベル物理学賞の受賞はCOBE衛星という宇宙の奥深く(百億年以上昔)から放出される電波の揺らぎを観測したことが、授賞理由だったのは僕も鮮明に記憶している。
やはり、観測は宇宙論を強固なものにしていくのに欠かせないらしい。

杉山先生の話もCOBE衛星の話になった。
COBE衛星の受賞者2人は、熾烈な権力抗争の中で勝ち抜いた二人であることを言っていた。
(高校生対象の講演会ではタブーな内容にも感じるが、高校生に現実を見せない講演などよりは断然よかったかも知れない。)
いやいや、研究の世界は競争が熾烈だな。と感じた。

質問もたくさん飛び、やはり選ばれた物理好き100人集めると場の雰囲気が異なるなぁと実感した。
講演会の内容自体はほとんど知っていることであったのである意味つまらなかったが、その講演を真面目に聞く高校生の姿に感動していた。
学問としての物理を愛しているんだな。と実感した。

後はアトラクションがいくつかあった。

その後の立食パーティーは宿舎に移動してからであった。
振り返ってみると今回の物理チャレンジはバイキング形式の食事が多く、全体的に食べ過ぎたようだ。

立食パーティー以降のことはまた後で続けて書くことにする。

これからちょっと新宿の自転車屋さんに行く用事があるからだ。