皆既日食

昨日7月22日は日本では46年ぶりと言われる皆既日食が観測された。
期末テストがⅠ時間目にあり、また同時に午後にバイトがあったため、日食を見るかどうかは迷っていたところであった。

しかし、前日になって友人A.T.と日食を見ようと言うことになり、わざわざ九段下の科学技術館まで日食を見に行くことにした。
目的は科学技術館の館内にあるシンラドームという全天球の映像が見られるドームで、天文学科の先生の話を聞きながら各地の中継の映像を見ることである。
シンラドームは、以前あったユニバースという映写室を改築した部屋らしく、新しくなってからは一度も行ったことがなかった。
(こちらが日食のイベント案内)

しかし、問題は定員。先着の62人しか入れないということ。
一限のテストを受けてからでは入れないのかもしれないなあと思いつつも、とりあえず科学技術館へA.T.と行くことにした。

行ってみると、入り口付近の売店に、小学生の頃からお世話になった方がいたので、尋ねてみると案の定既に定員オーバーだった。(苦笑)
それでも、なんとかコネが使えないのかなあ・・・なんて思い様々な知り合いの人にお願いしてみたりはしたがやはりNG。
朝7時半から整理券をとるために並んでいた人もいたようだ。
本当に見たい人は、そこまで頑張るのか、と驚いた。
他にも別の部屋ではNHKの放送をディスプレーで放映したり、硫黄島の国立天文台の中継をインターネットで写そうとしていたようだ。
しかし、どうやら硫黄島の中継は、硫黄島のサーバーの不具合で中継不能となってしまっていた。

A.T.以外にもう一人友人M.S.(科学技術館のサイエンス友の会の時代からの友人で、最近大学で偶然に再会した)が来た。
受付で待ち合わせることにしたので、一旦入り口まで戻った。
入り口まで戻ってみると、なにやら技術館の職員が少し慌てている。
話によるとどうやらちょうど外で日食が見えたらしい。
先ほど会った売店の方とともに外に出てみた。
確かにそうだ。日が欠けている。

科学技術館の前から撮影した日食の写真ということで、天気は曇り気味だったものの館内のディスプレーを見る必要もなく直接見られることを知ったので、それ以降3人でずっと科学技術館の正面玄関の前で空を仰ぎ見ていた。
むしろ天気が曇りであったことが運が良かったのであろうか、雲が薄くなると欠けている太陽が肉眼で見るとちょっとまぶしいな、と感じる程度。
雲が全くないような晴天であれば、太陽を肉眼で見ることが出来なかっただろう。
ちょっとまぶしい程度に見える天気なのが興味深い。
ただ、もちろん肉眼では直視できないくらい明るくなる瞬間もあり、時々プリペイドカードの穴越しに太陽をのぞき見た。
(プリペイドカードの穴を絞りとして用いて、光量を調節した。)

写真はA.T.がうまく携帯電話で撮影していて、日記への掲載の許可をもらったのでここに載せる。
確かに太陽が月に隠されている様子を実感できる。
(本当は、日食の撮影のためにデジカメを持っていったというのに、自分は日食を見ることだけに集中しすぎて写真を撮ることを忘れてしまっていたのだ。(笑)

■アフリカ皆既日食(2001年6月21日)
実は過去に一度皆既日食を中継で見たことがあるのだ。
これも科学技術館での話である。先ほど書いたシンラドームの場所に、以前あったユニバース、という部屋で母親と皆既日食を見に行った。
2001年の6月21日のアフリカであった皆既日食で、アフリカからのインターネット中継での日食である。
過去の日記にも日食のことが書かれているのであるが、ほんの一言しか書いていないのが情けない(苦笑)

ただ、この日食を見たときはとても興奮していたことを覚えている。
目の前の大きなスクリーンに、太陽が大きく映し出されており、その太陽が隠れ、ダイヤモンドリングが見え、また現れてくる、という映像は自分自身に大きな影響を与えたのだろう。
今になって知ったことなのだが、あの皆既日食の中継は、インターネット中継技術の実証実験でもあったそうだ。
アフリカという日本と離れた土地から衛星などの通信を介して日本までリアルタイムに映像データを送るという技術は、まだ8年前には発展途上であったのか、と思うと近年の技術革新、グローバル化の勢いはすごいんだなあと実感させられた。

それにしても、もうすこし小中学生の頃から「きちんとした(文章で)日記」を書けたらよかったのだが・・・。(笑)

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