2019.02.27 水曜日 [ 研究]

29歳になりました。4月からは研究者としての新しいステージに。

誕生日を迎え、20代最後の一年が始まりました。これまで東大物理学専攻で大学院生を長いことしていましたが、やっと4月から研究者としての人生を始められそうです。
これまでの一年間はなかなかハードでした。こんな大変な一年はもうないかもしれないけれど、自分の成長につながったと信じてこれからも頑張ります。

以下箇条書きで28歳の一年間を振り返ってみます…

  • 博士論文のために取得したデータがなかなか難解で(能力の無さもあいまって)博士課程の標準年数の3年をオーバーし5年目に突入
  • 9月卒業を目処にD論の仕上げを目指すものの、追加の解析、議論を入れるようD論審査会で指示され更なる延長戦突入
  • ベルギーの研究所いく話が決まってたけど延長戦となり先方の都合があわず取り止めに
  • もう急いでも仕方がないので腰を据えて追加の解析、執筆を継続
  • ほかの人の実験の手伝いも頼まれつつ、投稿論文も同時平行で完成、投稿(11月)
  • 投稿論文と博士論文を同時に書く(同時に就職先探し)というのが精神的にすごく負担であったと気付き、以後博士論文だけに集中して取り組むことに
  • なんとか年内に形が見えてきて、論文の主査や直属の上司のドイツ人の入念な赤ペン指導で更なる修正を繰り返す
  • 無事期限に間に合い、審査員から合格を頂き、3月1日付で博士号を授与されることに!(1月)
  • 今理研で雇って頂いているいるポストが今年度末で切れてしまうので急ぎ就活を(アカポス、民間問わず検討)
  • 民間の研究職をしている知人数人からもお誘いをいただきましたが、やはり一度くらいは海外でポスドクを経験してみたいという気持ちがつよく、海外の研究所をいくつか出願(2月)
  • うまいこと自分の今の経験を生かして発展させられそうだと思っていた、イギリスのヨーク大学で出ていた公募に通り、2年間研究員として雇ってもらえることになりました。(まだ正式な手続きは終わってないですが…)
  • 誕生日地点では博士号も投稿論文のアクセプト連絡も正式には来てませんが次の一年がこれまでの努力が開花することを願いつつがんばります。

おまけ

僕らの研究分野の人々は、共同研究者が沢山いて、特にお世話になった方々には印刷して製本された博士論文をお渡しする文化があります(PDFでもいいけどやっぱり本が便利なことも多い)。
50部用意することにしまして、その製本を印刷所にお願いしていたのですが、本日完成品が納品されました!
誕生日に素敵なプレゼントとなったこと、これまで頑張ってきて形になってよかったと一安心です。

博士論文、お世話になった共同研究者の皆様などに渡す用の冊子、完成しました!

写真を見るとわかるのですが、僕が研究したテーマはニッケル(Ni)という元素で、そのなかでも極めて不安定で珍しい(だけど研究対象としてはとても重要とされる)原子核を対象とした実験を行いました。
周期表をみるとわかるのですが、Niというのは28番目の元素(陽子の数が28個)です。
28歳のうちにこの仕事を無事に一区切りできるところまで終わらせることができて本当によかったです。
やっと次のステップに進めます~

2015.06.15 月曜日 [ カメラ, サイエンス, 旅行]

スロベニアPortrose(Portorož)

学会に参加の為スロベニアのアドリア海に面した街にやってきた。
海で遊びたいけど,学会発表が運悪く(?)最終日の午後なので残念ながら遊ぶ時間はあまりなさそうだ。
発表準備もがんばっているけど,写真も時々撮りに行っている。
とても静かで平和な街だ。

写真が時系列と逆になってしまったけど,まあいいや。

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2015.06.07 日曜日 [ カメラ]

少なくとも写真くらいは。。。

有限実行・継続は力なりといわれるが,全く対極である。
ブログに書きたいことは常にあるけれど,ブログを書く時間を積極的に取ろうとしなければ一生書かずじまいだ。
大学院に進学して運よく“お給料”を貰って研究をできる身分になった反面,これまで物理学という概念を簡潔に伝える練習の場でもあった塾講師という仕事を辞めざるを得なくなり,自分の考えなどを表現することが殆どない生活になってしまっていた。
ブログくらい書く時間とらないとね。 研究はもっぱら英語でのコミュニケーションが中心となり日本語を運用する機会も減ってきている。
少なくとも写真くらいはブログに載せる癖をつけよう。

もともと写真を撮ることは好きであったけど,一眼レフが好きな複数の友人の影響を受け,ついにマイ一眼を購入した。
とはいえ,ブログさえも全く更新しないものぐさである。家には父親がメインで使っているNikonのD90という一眼レフがあるものの,重たい・大きいというものを常に持ち歩く気持ちにはなれない。
これまでは,そこそこ良いレンズを積んでいるスマートフォンと,Twitter/Instagramという“手軽な”ツールで満足したつもりになっていた。(少なくともそう自分を言い聞かせていたであろう。)
けど,やっぱりスマートフォンで撮るたびに(またはシャッターチャンスを逃すたびに)いい写真が撮りたいという欲求が高まるばかりであった。

新しいカメラはSonyのα6000というミラーレスの一眼レフである。
なんといってもミラーレスって光学ファインダーを搭載していない代わりに軽さが売りである。
これまではミラーレスの弱点として指摘されてきたオートフォーカスの性能も,この機種なら像面位相差AFシステムとコントラストAFシステムを組み合わせることで普通の一眼レフに遜色ないAF性能を発揮する(とされる)。

新しいカメラ(Sony α6000)
(撮影:Experia Z2)

写真は一緒にカメラを選んでくれた,PENTAX愛好家のKHくんの一眼レフであるけど,やっぱり小さくて軽いって無精者には大事。
# たぶん数年後には,こんなミラーレスカメラじゃつまらないからプロ用のフルサイズ機がほしい,と言っている気がするけど。

レンズはKHくんの影響もあって極力単焦点でそろえていくことにした。
標準ズームレンズは1万円くらいで買えるけど,買ったところで使わないだろう(し本当に必要なら家のD90の標準ズーム18mm-200mmを使えばよい)ということで35mm/f1.8の単焦点レンズ(35mmフルサイズ換算で52.5mm)。
ついに単焦点デビューである。

これまで家のD90で使っていたのが開放絞りF3.5だから圧倒的進歩である。
借り物とかで明るいレンズを使ったことがあるけど,ついにGetしてしまったわけだ。F1.8はしばらく楽しめそう。
高校時代からの友人の研究室で勝手に顕微鏡の写真を撮ってみた。Nikonの顕微鏡をSonyのカメラで撮る。

顕微鏡
(撮影:α6000 35mm F1.8 1/60sec ISO500)

F1.8は被写界深度が浅すぎると言いたくなるくらいだ。
なんでこれまでこういうレンズを所有していなかったのだろうか。(一生縁がなかったほうがカメラ沼に落ちずに済んだかもしれない。)

家のそばにあじさいが咲いていた。
撮影した昨日は雨が降っていたのですが雨上がり。水滴の感じを表現するにはまだまだ練習が必要かもね。

あじさいF1.8
(撮影:α6000 35mm F1.8 1/1600s ISO100)

F1.8で撮影していて気付いた。拡大してみるとピントがあっていない花びらのふちのぼけ方で赤と青が分離している。
これ,色収差ですね。通常は蛍石(CaF2)の異常分散の性質をつかって収差を補正することで収差を無くしているのだけど,完全には消しきれてないんだなー。
やっぱり,ミラーレスのレンズって軽さを重視しているゆえに光学系は完璧とまでは言えない。まあ初めての単焦点レンズとしては全然気になってない。

あじさいF2.5
(撮影:α6000 35mm F2.5 1/320sec ISO100)

ちょっと絞りを加えてみた。
F2.5でもまだ被写界深度は浅い気がする。
まあ,今回は家の前の写真であるので家の位置が写真から特定されないようにするにはちょうどいい。笑

暗いところでのカメラの性能も試したくなったので夜になって同じあじさいを撮影してみた。

あじさいISO51200
(撮影:α6000 35mm F1.8 1/100sec ISO51200)

家の近くはナトリウムランプっぽい色をした街灯の光があるので色はうまく出せないのは仕方ない。(だいぶLightroomで色調をいじっている。)
ISO51200っていうのは,このα6000の最高感度の設定である。
ノイズが増えているけど,とはいえ拡大しなければ全く問題はなさそうである。
# ちなみに,3月にα6000の上位機種であるα7sというフルサイズミラーレス機をレンタル屋さんで借りて星空を撮りに行ったのだけど,この機種は最高感度ISO409600と尋常じゃない感度で驚いた。

最近は複数枚写真を撮って合成するという技術も盛んである。
ハードウェアで解決が難しい問題もソフトウェアでカバーできてしまうというのが頼もしい。

あじさいISO3200
(撮影:α6000 35mm F1.8 1/6 ISO3200)

ISO3200だけど5枚くらい連写してカメラが自動的に合成するとこうなる。手持ちだから完璧にぶれていないかといわれるとそうでもないけど,拡大してもノイズ感感じない写真を撮れたのはうれしいことだ。

2012.04.18 水曜日 [ Latest News]

21日(土)理化学研究所(和光市)一般公開

今週末21日に私の研究室の実験施設でもある理化学研究所(理研)の本部キャンパス(和光市)の一般公開か行われる。
理研といえば、世界一のスパコン「京」や、大型放射光実験施設Spring8(砒素カレー事件の犯人特定に、揺るがない証拠を提示したことでも有名)を持つことで有名(であり常に事業仕分けの矢面に立たされていることでも有名)である。
和光キャンパスはというと、脳科学研究のメッカでもあり、私の研究で使用する世界最高強度(ダントツ一位:二位以降より二桁強い)の不安定原子核ビームを作れる加速器施設がある。

今回の一般公開で私もこの加速器施設の展示の手伝いをする。
(といっても私がやるのは小学生向けの展示の手伝いだが。)
税金で数百億円(一人当たり数百円)もかけて建設した世界一の施設がこの日だけは誰でも見ることができる。
今年はヨーロッパから15億円もする検出器を借りていて、その検出器の展示もしている。
小学生から大人まで誰でも楽しめる展示なので是非時間が有る方、見にきてはいかがでしょうか。
加速器施設のスケールの大きさに圧倒されること間違いなし。

2012.04.10 火曜日 [ Latest News]

自分の時間の創出

大学院に入って、学部時代とは異なり自分の時間が作れそうなのがとても嬉しい。
学部時代は単位(と評定平均)を稼ぐことに主眼を置くことしかできず、正直自分としては必ずしも満足できる4年間を過ごせたとは言い切れない。
もちろん、勉強だけの生活をしていたならゆとりを作ることは出来たかもしれないが、他者にプレゼンする能力を磨くためにと塾でバイトをしたり、チーム研究の練習がしたいと、iGEMという研究チームを学部生の力だけで試行錯誤して運営したりとゆとり0の生活を送っていた。
が、大学院に入りやっと自分が独りで学ぶ環境を得られたのではないかと思う。

自分の時間が得られるのは今年だけなのかもしれない。
来年からは研究所で実験に没頭する生活が始まるのかもしれない。
そんな今年一年を生かすも殺すも自分の能力だと思う。
大学院で取るべき座学の単位数は12単位。
気になる授業は沢山あるが沢山の授業を履修することは自分の為にならないと感じる。
自分の分野に直接関わらないが、興味のある科目は、今年は取らないことにする。
来年になって、時間にゆとりがあれば履修しようと決めた。

今学期で卒業単位すべてを取る人も多いようだか、僕は今学期9単位にとどめようと思う。

原点回帰? Twitter からBlog へ

4年前、東大に入学し、そのとき以来ryo-t.comというドメインを運用し始めたのだが、Twitterという便利なツールの影響もありブログの更新頻度は大学入学以前(というか中学生の頃)と比較して減少していた。
しかし、Twitterというツールは気軽に投稿できる一方、論理的に考察を記述するには投稿可能な文字数が極めて少ない。

今年の4月からいよいよ大学院に進学することとなり、自分の机も割り当てられるようになった。
いよいよ一研究者の卵としての自覚が必要であろう。
考えをもち、整理し表現することは研究を目指すものとして(もちろん社会人にも当てはまるだろうが)必要不可欠である。

これまでも何度かブログ再開を試みてはいるが、どうも軌道に乗らずに失敗しているが、今回大学院入学を機に、今度こそブログをメインの媒体にしたい。

さて、Twitterからの原点回帰となりうるのであろうか。

2011.02.17 木曜日 [ Latest News, サイエンス, 大学, 大学]

Blog再開のお知らせ。(宇宙研行ってきました!)

最近、Twitterというものを始めて以来、140文字で手軽につぶやけるツールが便利なため、Blogを書くことをやめてしまっていました。
もともとBlogの読者だった方も、Twitterでフォローしてくださった、ということもあり、Blogを書かなくなってしまっておりました。
というのも、僕がBlogを書く場合、とても長く書いてしまう癖があり、そのために何時間もかけて書いてしまう癖があったからです。

しかし、Blogを書かなくなり、Twitterを積極的に(?)利用するようになって以来、自分の考えをまとめて記述する、という機会が全くなくなってしまったことに気が付きました。
日常的にものを考えて、それを表現するという、当り前の作業をしないままほぼ丸一年が経ってしまい、思考力が大幅に低下したことを自覚しました。

先月からTwitterの運用を一時休止しておりましたが、それはBlogへの移行を意図したものです。
今後はBlogを更新することをメインと捉え、それの補助的な要素をtwitterに持たせていきたいと考えております。
twitterの更新頻度は以前より減らそうか、と考えておりますが、TLは常に読んでおりますので、Blogのコメント欄の代わりとして用いていただければ幸いです。
(※本Blogではコメント機能を停止しております)

■宇宙研行ってきました!■
表題の内容ですが、昨日、学科のゼミの一環として相模原市にある宇宙科学研究所(ISAS)に訪問してきました。
(幼馴染のKくんやTさんも一緒にきてくれました。)
いくつかの天文系の研究室と、月探査、地磁気探査の研究室に訪問させていただきました。
宇宙研には何度も行ったことはありますが、大学学部生、という立場で先生方とお話しさせていただいたのは今回が初めてでした。
この会を企画してくださったゼミの牧島先生ならびに山崎先生や、親身に質問などに答えてくださった宇宙研の先生方には大変感謝しています。

時間があれば、各研究室の紹介を交えて感想を別の記事で投稿したいと考えています。

2010.06.13 日曜日 [ Latest News]

いってきます

これから、淵野辺にある宇宙研相模原キャンパスへ行く予定。
パブリックビューの予約まにあうかなあ汗


ちなみに先日からTwitterを始めました。
このブログを閲覧している方も、みられるように、左側のやっていますが、Twitterもみてみてください。 きょうは更新するかも?

2010.06.12 土曜日 [ Latest News, サイエンス]

n年前 某所にて

2つほど前の日記にヒントが隠されています(笑)
某所にて撮影した写真を掲載します。
写真に写っているのはもちろん…(後略)

n年前 某所 1



n年前某所 2

ついに明日

はやぶさの帰還も明日に迫っている。
明日夜、僕は淵野辺にある宇宙研相模原キャンパスに行くか、家からオーストラリア中継を見るのか、どうしようか悩んでいる。
インターネットでのはやぶさカプセル回収の中継が行われるらしい。
しかし、せっかくなら相模原キャンパスで、ライブビューイングも感慨深いともう。
気が向いたら宇宙研相模原キャンパスに行こう。

ライブ中継の時間は19:30から。
ライブ中継の前には管制室の様子を放映するらしい(18:00から)
(くわしくはこちらのページ)


以下に偶然見かけた記事を引用します。
富士通の大西隆史さんという、はやぶさにかかわった方のインタビューをもとにした記事です。

「はやぶさ」といえば?
6月11日(金)、街頭・電話・FAX・メール・ツイッターで調査 103人参加
複数回答は原則として最初の1つを計上

小惑星探査機「はやぶさ」…5人
認知度は5%でした。


とのこと。
知名度が低いのは本当に残念。
こんなに夢に満ち溢れている研究だというのに。

小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトは、
遥か離れた小惑星のサンプルを持ち帰るという
日本が世界に先駆けて行った偉業。
世知辛いニュースが多い世の中、
もっともっと報じられてもいいことではないでしょうか。

「このプロジェクトが広く認知されれば
 『はやぶさ2』の実現につながる。
 ここで終わらせるのは技術立国日本として
 あまりにもったいない!」


そのとおりですね。
宇宙開発、というのは研究という色も、もちろん充実していますが、それと同程度に、「教育的側面」というものがあるのではないでしょうか?
宇宙というのは、小中学生を夢中にさせ得る分野です。
このようなプロジェクトはもっと、広く知られても良いのではないでしょうか。

(もちろん、このアンケートのサンプルの母集団が、偏っていたのかもしれませんが、それにしても知名度が高くないのは残念です。)