結婚しました:イギリスで二人三脚生活をはじめます

まさか自分がブログで結婚の報告をする日が来るとは…。『りょうの日記』としてWeb上に私が思うままに文章を投稿し始めました小学生の頃から自分のための記録に近い文章を書いておりましたが、読んでくださる方が一定数いらっしゃるようで大変励みになっております。この場をお借りしてお世話になっております方々に結婚のご報告をさせて頂きたく思います。

2人でイギリス旅行をしたのももう二年前のことになります。Covid-19さえなければ去年の夏もイギリス旅行の予定だったのに。

結婚は二人で海外生活をするための一つの重要なステップ

タイトルにもありますとおり、この度お付き合いしておりました方と結婚をいたしまして現在二人でイギリスで生活をする準備をしております。共通の知り合いの方などには報告をしたりはしていたものの、Covid-19やBrexit(イギリスのEU離脱)の影響もあり状況が流動的だったためご報告のタイミングが遅くなってしまいました。

例年よりも早く桜が満開となりました今年の3月末のことです。役所において二人で婚姻届を提出いたしまして受理をされました。といっても婚姻の予定は直前まで決まらず、妻がイギリス移住ができそうだと判明した直後書類を用意して提出、といった感じで、かつ僕自身が実験研究を行うための出張での帰国だったため喜ぶ余裕もほとんどなく、バタバタしておりあっという間でした。当初の計画ではゆったり婚姻届を書いて提出してそのままエイプリールフールを装ってこのブログで報告するつもりだったのに…。現在はお互い各自の仕事をこなしつつ、新しい生活の準備に追われている状況です。

婚約をしたのはすでに二年前になるのですが、海外在住の私にとっては婚姻を急いでも所得控除があるわけでもなく、相続の予定もすぐには発生しないことを考えると、急いで結婚する必要はなかったため、お互いにとってベストなタイミングで結婚しようと決めておりました。当時より「二人でイギリスで生活をする」という目標があり、そのプロジェクトの1つのステップとして2021年の春にで結婚しようと予定をたてておりました。感染症やEU離脱など予想外の事象に見舞われ移住の計画は数ヶ月の遅れはあるもののあらかた予定どおり進み、イギリスでの在留許可の取得の手続がややこしくなるであろうことを鑑み計画どおり婚姻届を提出いたしました。本来ならすぐにでもご報告をしたかったのですが、ここに至るまでに不確定要素やクリアすべきステップが大変多かったために、今まで一部の方にしかお話をできておりませんでした。

なぜイギリスで共同生活をするのか

私も妻もともに「人生一度しかないんだからそのうちの数年くらい自力で海外生活をしておきたい」という意欲がもともと強かったことがあります。現在私は研究者の下っ端(?)として仕事をしておりますが、大きな研究を行おうとすればするほど世界中の優秀な研究者・技術者たちと切磋琢磨することなしには実現できないと思っております。研究者は知的好奇心を持ち続けて前に進み続ける必要がありますし、多くの刺激を常に受け続けるためには海外の研究者との共同研究を行うことは一つの重要な手段だと思います。日本には大変優秀な研究者が沢山いらっしゃいますし、研究機関も素晴らしいです。でも最先端の研究は世界中で行われており、競争が激しい中で埋もれずに成果を出すためには少なくとも数年程度以上は海外で戦う経験をしたいと考えておりました。若手研究者なんて当初は2-3年だけの任期の職がほとんどだったりしますので、成果もなければ次の雇用も見つからないこともあり、人生設計なんてできないのでそもそもリスクが高い職種なので、だったらハイリスクに見えるかもしれないけれど若いうちに海外で鍛えたほうが自分のためになるだろうと信じています。東大在学中より博士号を取得しました後すぐに海外で働くつもりでおり、運良く現在の職場で雇って頂くことになりました。

かたや妻も「自分の力で海外に住む経験をしておきたい。願わくばイギリスがよい。」という野心を持っておりました。以前より海外での研究者生活を目指していた私にとってはそんな彼女の存在は大変心の励みでした。「それならばそれぞれ海外で仕事を見つけて生活しよう。初めから一緒に住むことは難しくとも、少なくともまずは同じ大陸に住めたらいいね。」とそんな夢を話しながらも、心のどこかでは「きっとどちらかが妥協をする必要はあるんだろうな」と思っておりました。研究職といっても、研究テーマは細分化されており、自分の技能や知識を活用できるような研究職を見つけるのは簡単ではなく、住む国や職場を選り好みするようなことはできません。ヨーロッパでの研究職を中心に、でも北米方面も含めて探しておりましたところ、運良くイギリスの古都ヨークにありますヨーク大学においてこれまでの博士課程で培ってきた研究をさらに発展させられるような研究を見つけました。大変幸運なことに仕事のオファーをいただきまして、早速雇っていただけることになりました。博士号取得後イギリス渡航までの一ヶ月の間は忙しさのピークでした。ドイツ出張に行ってみたり、帰国した翌日からビザの申請で振り回されたり、直後に博士論文の研究が有名な論文誌に載って記者発表の準備で忙殺されたり…。しかし、チャンスは逃すべからず、ということでイギリス渡航の直前に婚約をいたしまして、すぐに今度は二カ年計画で妻のイギリス赴任への準備が水面下で開始されたのでした。ちなみに当時頂いていた私の仕事のオファーは二年間だけだったので、「せっかく妻がイギリスに渡航成功しても今度は僕がいられなくなったら水の泡」というような状況でしたというのに、妻がイギリス渡航にむけて諦めずに努力してくれて本当に感謝しています。

夫婦同姓:一方を選ばなければいけないのは個人的には負担でした

上述の通り、婚約をのタイミングは、現在のイギリス・ヨークでの研究者の仕事を始めます直前の2019年の春でした。その当時より2021年の春に結婚し、夏に妻が移住するという目標は二人で決めておりました。多くの日本人では婚姻の際に女性が姓を変えることが多いですが、個人的には様々な可能性は模索しました。夫婦別姓(事実婚)や僕が姓を変えることも選択肢ではあったのですが、妻が日本からイギリスへ拠点を移すタイミングで氏名が変わるのが一番都合が良かろう、ということを二人で決めたわけです。外国籍の方と結婚する場合は苗字を変更できたりする上に別姓も形式上可能というのに日本人同士の結婚の場合は一方の姓を選ばないといけないのは、家族単位で記載する戸籍の現行制度の性質上仕方ないところもありますが、不公平に感じたりしており、なんで同姓にならないといけないんだろうと正直複雑な気持ちでおりました。妻が同じ姓を名乗ることに合意してくれたことをとてもありがたく思います。しかも一人で銀行や免許証、その他様々な改姓手続きを一気に片付けてくれて本当に感謝です。
徐々に慣れていくと思いますが未だに妻の新しい氏名を見慣れなくてまだまだ不自然に感じてしまいます。妻、と呼称するのもなんかこそばゆい感じです。そんな違和感も面白いです。

イギリスでの共同生活にむけて

婚約の段階で本格始動したイギリス共同生活に向けた二カ年計画をたてた段階ではCovid-19やBrexit(イギリスのEU離脱)の影響は全く想定していなかったためこの二年間は想像以上に振り回されました。なにより日英の行き来が簡単ではないことは負担でした。研究もCovid-19の影響もありなかなか思うように進まず苦しみました。皮肉なことですが昨年春に日本で行う予定だった研究が突然延期となり、その関係でコロナ禍にも関わらず複数回日本に訪れることができたのは二人にとってはせめてもの幸運だったのかもしれません。しかも、上司が研究費を獲得したり他の学内の予算をつなげてくださり、当初は今年の4月までだった研究者の任期を3年以上も延長(!)してくださることになりました。現在の私の研究への姿勢を認めてもらえたのか、それとも妻がイギリスにくるならなんとかしてあげようという思いやりによるものなのかわかりませんが(笑)私の研究者生活も確保されたタイミングで、幸運ながら妻もイギリスにおいてポジションが得られる見込みとなりました。

数年前は「同じ国(か大陸)で住めたら週末に行き来できるね」というような話をしておりましたため、まさか同じ国で生活できるとは夢のようです。もともとは別居婚・週末婚を想定していたのですが、Covid-19の教訓から(海外出張はこれからも多いとは思いますが)職場に頻繁に行かずとも在宅で仕事が進められることがわかりましたため、現在は妻の赴任先の都市で一緒に住むことを目指しております。引っ越しは9月か10月頃を予定しております。古都ヨークでの生活は今のうちに楽しまなくてはいけなさそうです。

現在イギリスの古都として有名なヨークという都市に住んでいて、とても色彩豊かでコンパクトな街で気に入っているのですが、訳あってこの秋以降少しロンドン側に引っ越しする可能性が高くなってきたので、ヨークの観光をしたい人は今のうちに遊びに来てね!(???)

さいごに

数年先にどこで働いているのかさえわからない、というような研究者人生を送る上で同伴家族をどうするか、という問題は避けては通れません。今回は幸運なことに二人で同じ国で過ごす見込みが立ちましたが、この先またどのような生活をしていけるのかは未知数です。3年後まではイギリスで生活することは決めておりますがその後は日本に帰るのか、イギリスに留まるのか、はたまた別の国に一緒に引っ越すのか。将来の見込みが立たない海外研究者生活ではありますが、だからこそ共働きでリスク分散をして、万が一片方が仕事を見つけられなくてもどっしりと構えて生きていきたい。とはいえ海外で生活をできるチャンスはそう容易に得られるものではありません。なによりもこの先数年はそれぞれがイギリスで支え合って生きていけるということは幸運だと思います。このチャンスを二人の将来ために生かさねば、と強く思っております。

最後になりますが、載せないよりは載せてみよう、ということで2人での新生活で今後必要になるであろうものをいくつか「欲しい物リスト」として公開させて頂きました。Covid-19の影響もありますし、なにより海外拠点となりますので結婚式等の予定は現在では未定です。ただ、インターネットを介してコミュニケーションをしたりできる新しい時代になりましたため、このような形も試してみたく思いリストを作ってみました。夫婦で話し合っていたのですが、とはいえお値段の高いものばかりになってしまいました。欲しい物リストというのはその名の通り、欲しい物のリストでしかなく、買ってくれとおねだりしているリストではないので、特に何もいただけなくてもいいんですが、こういうものを欲しがる夫婦なんですね、と思っていただければ幸いです(笑)
Amazon.co.jp — 欲しい物リスト

若輩者ではございますが、今後は二人三脚で支え合って生活をしていきたいと思っております。時折こちらのブログでも夫婦の生活についても記事にすることもあるかもしれません。夫婦ともに応援をしてくださりましたら幸いです。

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