'物理チャレンジ' に関する記事のまとめ

2008.08.10 日曜日 [ Latest News, サイエンス]

物理チャレンジ(一日目前半)

サンライズ瀬戸を見送った後、前泊している物理チャレンジの委員長、副委員長の先生や事務局の方とともにホテルで朝ごはんを食べた。バイキングだったし、前日は軽食しか食べていなかったので、たくさん食べた。というよりも食べ過ぎた。

4人とも寝不足だったが、風邪気味なD.Nくん以外は先生方と岡山城見学に。
(↑後に気づいたことだが、ここで睡眠を取らずに無理をしたことが、結局物理チャレンジ全体の寝不足に直接的につながっている。次回からは気をつけよう。)


【10:30】
岡山城見学から帰ったら一度荷物を預けさせていただいたホテルに寄って、スタッフの集合場所に向かった。
2年前の物理チャレンジと同じ集合場所であるが、歩きながら昔を思い出し、郷愁に浸る。

その後自己紹介、打ち合わせ等があり、12:30ごろから参加の中・高校生が到着し始める。
自分の班員の名前を覚えるのに苦戦した。


【13:30 開会式開始】
委員長の開会宣言に続き、国際物理オリンピック(IPhO)の結果報告(金1,銀1,銅1,入賞2)があった。

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そういえば、日記に書くのを忘れたが、先日7月19日はIPhOの結団式(壮行会)に行った。
そこで、沢山の先生方とおしゃべりをし、オリンピック代表者とも知り合いになることができた。
今年はベトナムのハノイで大会が開催されたのだが、去年の問題の雰囲気と全く異なり、
理論問題は厄介なものが多く、全体的に苦戦を強いられたようだ。
そのような逆境の中で日本代表5人は奮闘し、全員入賞以上に入れたのは素晴らしいと思う。
来年も期待しよう。
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ということで、IPhO報告の後は毎年お楽しみな講演会。
今回は杉山直先生(@名古屋大学)という方がいらっしゃった。

テーマは宇宙の進化論。
最近は、観測技術の向上が昔の宇宙を直接的に調べる手がかりとなっていることについて述べていた。
確かに、2006年のノーベル物理学賞の受賞はCOBE衛星という宇宙の奥深く(百億年以上昔)から放出される電波の揺らぎを観測したことが、授賞理由だったのは僕も鮮明に記憶している。
やはり、観測は宇宙論を強固なものにしていくのに欠かせないらしい。

杉山先生の話もCOBE衛星の話になった。
COBE衛星の受賞者2人は、熾烈な権力抗争の中で勝ち抜いた二人であることを言っていた。
(高校生対象の講演会ではタブーな内容にも感じるが、高校生に現実を見せない講演などよりは断然よかったかも知れない。)
いやいや、研究の世界は競争が熾烈だな。と感じた。

質問もたくさん飛び、やはり選ばれた物理好き100人集めると場の雰囲気が異なるなぁと実感した。
講演会の内容自体はほとんど知っていることであったのである意味つまらなかったが、その講演を真面目に聞く高校生の姿に感動していた。
学問としての物理を愛しているんだな。と実感した。

後はアトラクションがいくつかあった。

その後の立食パーティーは宿舎に移動してからであった。
振り返ってみると今回の物理チャレンジはバイキング形式の食事が多く、全体的に食べ過ぎたようだ。

立食パーティー以降のことはまた後で続けて書くことにする。

これからちょっと新宿の自転車屋さんに行く用事があるからだ。

2008.08.09 土曜日 [ Latest News, サイエンス, 旅行]

物理チャレンジ(零日目~一日目早朝)

さて、今回の物理チャレンジは長かった。
というよりこれほど酷い睡眠不足に陥ったことは初めてだった。

0日目(8月2日)
この日はフィジクスライブ(前日の日記参照)を一緒にやる、東大のメンバー3人とともに夜行で岡山入りを決行することになった。
14時に駒場(東大駒場キャンパス)で集合予定であったが。。


【13:45 出発】
この地点で集合予定時刻に間に合わないことが判明。
どうせ遅刻するのだからと、急がずに駒場に向かうことにする。


【14:30 駒場着】
気づいたら待ち合わせ場所が生協書籍部理学書コーナーになっていた。
書籍部は寒かった。
僕が到着した時点ではまだD.Nくんは到着していなかった。
もともと夜行までの時間に余裕がありすぎなのでゆっくり来ても全く影響がないわけだが。

書籍部で一緒に行く2人と話をしていると、またまた八王子組(IPhO代表候補だった人たちのこと)で、同学年の一人、T.Dくんに遭遇。
どうやら彼は数学のシケタイ(試験対策委員)で、シケプリ(試験対策用補助プリント)を作っているらしいのだが、ひとつ導けない問題があるとのこと。
「いやぁ、n次元極座標表示でのヤコビアンが導けないんだよねぇ」(詳しい内容は略)
ぇ、ヤコビアンはまだ一年生ではやらないだろ。。。(笑)
などと言いつつも数学談義で盛り上がる。

そうこう話をしているうちにD.Nくん到着。
その後フィジックスライブで必要なレジュメ、ポスターなどを製作し(本当はもっと前もってやるべきではあるが。。。)18時ごろ駒場を出発し、東京駅へ。


【19:00 東京駅到着】
列車の発車まであと3時間。
「発車まで統計の授業2コマ分も待たなければならないのか。大変だ。」
などと話をする。
(※駒場の統計の授業はいくつかあるが4人の選んだ教官は同じで、その授業は定理の羅列にすぎず面白みがないということで有名)


【21:30 ホームに出る。】
たくさんの乗客がそれぞれ大きな荷物を抱えながら整然と列を作りホームで電車を待つ。
夜行列車に乗るといつも見るおなじみの光景だ。


【21:55 サンライズ瀬戸号/出雲号到着】
「やっと岡山への移動の半分が終わった」
というのも、集合は14:00で、岡山到着6:27で、総移動時間としては16時間。
そのうち東京出発の地点でもはや集まってから8時間が経過しているわけである。

われわれはサンライズ瀬戸号の4号車へ。
僕は2年前の物理チャレンジの帰り道に一度サンライズ瀬戸号に乗っているのですました顔をして乗車したわけだが、残り3人は予想をはるかに上回る車両のきれいさに興奮している様子。
まぁ、そりゃJRになってから作られた新しい車両だもんな。。

電車はゆっくりと出発。
「慣性力(発車の際、電車後方に引っ張られる力)はわずかに働くように感じるけど、まぁ車内を慣性系(慣性力のない空間)とみれば、僕らが静止してホームが勝手に横に動いているように見えるわけか。」
などとわけのわからないことを言って出発。
気づけばあっという間に横浜着。


【22:30 フィジクスライブの実験ネタ仕込み開始!】
(発車待ちの3時間にやっておくべきだったと後悔。)
途中からは周囲が寝始めたのでラウンジへ。


【2:00 就寝】

【6:00 起床】
初日から目覚ましなしで4時間睡眠とは相当頭がおかしい(笑)
僕は起床したらいくらか車内の写真を撮影した
一方Y.Tさんは、おもむろに紙とボールペンを取り出し、前日尋ねられたヤコビアンの問題を解き始める。(笑)

さて、以下に夜行列車関連の写真を載せる。

サンライズ瀬戸号からの日の出
左図はサンライズ瀬戸号から見た日の出。
受験以降、久々に日の出を見た気がする。


サンライズ瀬戸号車内,窓側から廊下側を見る
室内の様子。
乗車したノビノビ座席は、左右の乗客との間には一部壁がない部分がある。
しかしその分、車内は広々とした印象を受けるし、相互監視のために防犯にもつながっているのだろう。


サンライズ瀬戸号車内,窓横に取り付けられた読書灯,室内灯
窓枠の左上にある二つの明かり。
室内灯と読書灯がある。
2時過ぎてから本を読んだりもしたがその際は読書灯だけを点けていた。


サンライズ瀬戸と出雲の切り離し,切り離し前
岡山駅ではサンライズ瀬戸号(高松行き)とサンライズ出雲号(出雲市行き)の二つが分離される。
連結部分の切り離しは全自動で行われた。
はじめに貫通部(蛇腹のところ)が自動的に格納され、その次に連結部のロックが解除された。


サンライズ瀬戸と出雲の切り離し,切り離した瞬間
連結部が切り離されれば先にサンライズ瀬戸号が発車する。
これは連結部が外れた瞬間。

切り離されたサンライズ瀬戸号,高松に向かう
サンライズ瀬戸号を見送ってから、ホームを後にした。

2008.08.08 金曜日 [ Latest News, サイエンス]

帰宅!

今年の物理チャレンジは、人生で一番長く感じ、そして疲れた。(笑)
物理チャレンジ自体は8/3~8/6の三泊四日で、倉敷を主会場にする大会だったが、前日の夜行で行き、最終日の翌日はついでに広島まで足を延ばして観光した。

今年は元IPhO代表の三人(Y.TさんT.NさんD.Nくん)とともに、(僕だけ代表候補止まり(汗))
物理チャレンジでは中高生を先導する班長をやり、また二日目夜のフィジクスライブという出し物にも参加した。
フィジクスライブとは、大学生・大学院生や、大学の先生方がそれぞれ実験の演示や講演などをし、参加者はそれぞれの出店を回りながら興味のある出店について質問したり、議論したりしながら中高生の物理の視野を広げ、親睦を深めるという目的のものだ。

僕らは物理チャレンジOB兼学生スタッフとして、「偏光」に絡んだ実験を出店した。
ある程度物理をかじった人にとっては、偏光とはつまらない、些細なものに感じるかもしれない。
しかし、実際には偏光という分野は充分に奥行きが広く、光のような横波にしかありえない面白い現象が含まれているのである。
記録のついでに細かい偏光実験の内容を箇条書きにしておく

・直線偏光とは? 偏光板を何枚か重ねる。
・偏光板の古典物理学的な(⇔量子論を用いない)仕組みの説明と偏光板を実際に作らせてみる
・反射光の偏光(ブリュースターの法則、偏光板サングラスの仕組み)、
 散乱光の変更(空の偏光、チンダル現象の偏光)
・液晶の偏光(電卓の偏光板を裏返す、PCの液晶の偏光)
・3D映像用のメガネ(直行した二偏光板)
・複屈折物質と楕円偏光
・光弾性
・1/2波長板による直線偏光の偏光面の回転
・1/4波長板による円偏光
などなど。

結局当日の出店では他にも一緒に代表選抜合宿に出た(S.TくんT.Tくん二人)の協力もあり、これだけのたくさんの実験の説明ができた。
ただ実験の数が多すぎて、説明が不完全になってしまったのが残念だった。
来年以降はもっとしっかりと説明の割り振りなどもしたいと思う。
今日は忙しいのでまた今晩か明日に続きを書きたいと思う。

2008.08.02 土曜日 [ Latest News, サイエンス]

物理チャレンジへ(岡山)

明日から全国の中学生高校生を対象とした物理のコンテスト、物理チャレンジが岡山で開催される。
昨年と一昨年は僕は高校生として参加したのだが、今年はOBとして、そして学生スタッフとして参加することになった。

僕は早生まれなので年が近い人とは1ヶ月強の差しかないが、それでもOBとして高校生を引っ張って行きたいと思う。
具体的にはチャレンジ中、班行動する上での班長をし、また2日目夜に開催されるフィジクスライブという行事で高校生に実験を見せたりする。
フィジクスライブは高校生が物理の興味の幅を広めたり、大学の先生や先輩と交流する、という目的がある。

僕が高校生で参加したとき、このフィジクスライブで物理により大きな興味をもち、沢山の知り合いを作れた。今度は僕らが高校生に実演する番だ。
プレッシャーは大きく、準備も大変(ちなみにまだ終わってない;)だが全力で頑張りたい。

僕は今日の夜行で物理チャレンジの開催地岡山に向かう。